内容説明
カジノで106億8000万円を失い、会長辞任、獄中へ。
そして懲役4年の刑期満了後に、再びカジノへ。リベンジの舞台は韓国ソウルの「WALKERHILL」
3000万円が9億円にまで増えるマジックモーメント(奇跡の時間)を迎える。
果たして、負けを取り戻す夢物語か、破滅への一里塚か。
ギャンブラー井川意高によるバカラ放蕩記。
しかしその裏ではギャンブルよりも血がたぎる、現会長佐光一派による井川家排除のクーデターが実行されていた。
「大王製紙から井川家を排除し、自らの地位を盤石とするために、佐光は300億円も無駄金を上乗せして会社に損害を与えた。「他人のカネ300億円で買った社長の座」は、さぞかし温く心地良いことであろう。これこそ特別責任ではないか。しかも、私の金額の3倍である。有罪とすれば懲役12年だ。」(本文より)
大王製紙を舞台にした血みどろ裏切りノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
68
ギャンブル(バカラ)で106億円を溶かし、服役する事になった大王製紙三代目で元会長井川氏の回顧録「溶ける」の第2弾「溶ける、再び」。出所後、今度は会社の金に手を付けてないものの再びカジノへ。ギャンブル依存症は変わらない。後半は創業家排除のクーデターについて批判。自らが招いた種だとしか思えないが。2022/11/28
ニッポニア
63
クズ、再び(褒め言葉)。めちゃくちゃ面白い人生ですよね。数社から資金を集めて、100億をカジノで熔かしたわけですから、会社を失って当然という気がしますが、それは権力闘争に負けたことが原因だそうです。完全にギャンブル依存症で、何より家族は大変だろうと心配しますが、でもね、実際どうなったのかは追いかけませんが、自分資産の株を売却して資金を作って払ったようですから、結局憎めない人だな、で終わってしまう。決して実際関わりたくないけれど、読書体験として、貴重です。2022/11/16
よしたけ
56
賭博で会社の金を100億円超熔かした創業家3代目の回顧録第2弾。刑務所裏話(仮釈放で刑期1割減、仮釈放前にアンケート)、賭博裏話(戦力の逐次投入は×、刑務所内で買い貯めた高級車で出所後金策)を前半語るが、想いは後編に凝縮。父と二人三脚での会社拡大(王子製紙一強を崩すべく商品幅増加)、父回顧録(自他に厳しい猛烈親父だが裏で子供を心配)、佐光前会長による創業家排除(借金返済計画に横やりを入れ、井川氏逮捕の道筋をつけた)等。同氏を逆賊と呼び、同氏に付いた叔父達も痛烈批判。事実だとしても、自ら蒔いた種種だろうに。2022/11/22
いっち
44
著者は、大王製紙の会長時代、連結子会社から約55億円を借り入れた会社法違反で逮捕された。カジノで負けた額は、約106億。出所後はカジノから足を洗ったかと思いきや、再びカジノに行く。元手3000万円を9億円に増やし勝ち逃げした。しかし次にカジノに行ったとき、9億円が0円になる。「9億円負けたのではない。負けた総額は3000万円」と言い訳する。会社の金に手を付けていないだけで、根本は変わっていない。ギャンブルするなら、勝ち逃げする金額、撤退する金額を決め、そのルールを強制させる他者がいないとだめだと実感した。2022/09/24
すしな
35
032-25.前回の熔けるでは伏せられていた大王製紙の内紛の話も刺激的でしたが、意高さんとお父さんとのエピソードから家族の在り方について深く考えさせられました。特に、厳格だった父親が、息子の過ちに対して一切責める言葉を口にせず、晩年には見舞いを心待ちにしていたというエピソードが心に残りました。創業家としての誇りと喪失の中で、家族の絆だけは揺るがなかったことが胸を打ちました。また安倍元総理のとの思い出もあり、単なる転落記ではなく、極限状況でこそ見えてくる人間本来の姿が描かれている本でした。2025/04/29
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