11人の大作曲家「自筆譜」で解明する音楽史 バッハからバルトークまで

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11人の大作曲家「自筆譜」で解明する音楽史 バッハからバルトークまで

  • 著者名:中村洋子【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • DU BOOKS(2022/06発売)
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  • ISBN:9784866471730

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内容説明

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普通の市販楽譜には、「自筆譜」に込められた作曲家の重要なメッセージが
ほとんど反映されていません!!


『クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり!』の著者による、大好評第2弾!

「自筆譜」の分析とは、作曲家の肉声で「どう演奏すべきか、聴くべきか」を、
直接レッスンを受けるのと同じなのです。

「自筆譜」に込められた作曲家の重要なメッセージとは…

〇モーツァルト:声部や楽器によって、太いペンと細いペンで書き分けている
〇ベートーヴェン:4種類のスタッカートを使い分け、それぞれ狙いが異なる
〇ショパン:微妙なニュアンス表現のため、スラーを符頭から符頭へとは掛けず
〇バッハからドビュッシー、バルトークまで:符尾が上向きか下向きかで、声部が異なることを示す。これにより、声部の違いが明瞭に判断できる

本書で伝えたいこと
・大作曲家の作品に 「バッハが宿っていないもの」はない。
・バッハ《フーガの技法》はなぜ「ニ短調」で書かれたかを、初めて解明しました。
・「自筆譜」を学べば、「対位法」「和声」が自然に身についていきます。

<目次>
まえがき
chapter 1 シューマンは曲集「ユーゲントアルバム」第1番を、なぜ「メロディー」と命名?
column 1 私の好きな女優さん ~「バベットの晩餐会」のステファーヌ・オードラン~
chapter 2 ムソルグスキー「展覧会の絵」
column 2 岩波ホール閉館 ~樹木希林「悟りとはいかなる場合にも平気で生きていること」~
chapter 3 ショパン「子犬のワルツ」
column 3 俳優が芸術家を演じるのは至難の業 ~ヨランド・モローは例外的に迫真の芸術家を演じる~
chapter 4 Die Kunst der Fuge フーガの技法
chapter 5 バッハ(フーガの技法》は、なぜ「ニ短調」のみで書かれたか
column 4 歴史探偵・半藤一利さんの言いたかったこと ~音楽史を「自筆譜」から学ぶ意義もそこにあり~
chapter 6 モーツァルト「交響曲第40番」は平均律1巻24番から生まれた
column 5 ミルバが歌ったピアソラは、私にとって一回限りのピアソラ ~「自筆譜」は勉強するためにあり、書棚の飾りではなし~
chapter 7 ベートーヴェンピアノソナタ 第8番 悲愴 第2楽章
column 6 バッハの「自筆譜」解読と、大野晋の「源氏物語」分析手法は全く同じ ~原作を原文(自筆譜)で読み続けた結果、到達できること~
chapter 8 Brahms ブラームス交響曲第4番「3度転調」の秘術を尽くす
column 7 大作曲家の「自筆譜」が未出版の場合、どう勉強するか? ~大野晋「源氏物語」の分析手法~
chapter 9 チャイコフスキーの「四季」~6月舟歌~の「p」に秘められたエネルギー
column 8 私の作品「無伴奏チェロ組曲1番」は日本の美しい自然と関連 ~ベッチャー先生のモットー「練習そして練習」~
chapter 10 ドビュッシーはどのように音楽を学んだか
chapter 11 ドビュッシー:ピアノ独奏のための「Deux Arabesques 二つのアラベスク」
column 9 音楽家は4つの類型(タイプ)に分類できる ~ベッチャー先生のお話の続き~
chapter 12 Ravel ラヴェルのピアノ連弾曲「Ma mère lOye マ・メール・ロワ」
chapter 13 バルトーク「無伴奏ヴァイオリンソナタ」
あとがき
本書で取り上げた自筆譜、関連楽譜、書籍、CD

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

92
前著から6年、待ちに待った続編。自筆譜を「鳥の目」(作品の大きな構造)と「虫の目」(曲の細部)で分析するとの宣言。「和声&対位法」によるアナリーゼは詳細で、和音記号がぎっしり書き込まれた譜面を読むのは、学生時代に戻ったようで楽しいが、でもモーツァルトのト短調交響曲冒頭とバッハの平均律第1巻24番のフーガが似ている(倚音/和声音の進行)という解説など、正直、腑に落ちないなあ(理解できない自分が悪いが…)。一方、ショパンの嬰ハ短調ワルツ冒頭のgisのアウフタクトが手稿譜にはないという発見などには、思わず興奮。2022/08/03

Go Extreme

2
シューマンは曲集「ユーゲントアルバム」 ムソルグスキー「展覧会の絵」 ショパン「子犬のワルツ」 フーガの技法 バッハ“フーガの技法”は、なぜ「ニ短調」のみで書かれたか ベートーヴェンピアノソナタ 第8番悲愴第2楽章 ブラームス交響曲第4番 「3度転調」の秘術を尽くす チャイコフスキーの「四季」~6月舟歌~の「p」に秘められたエネルギー ドビュッシーはどのように音楽を学んだか ピアノ独奏のための「2つのアラベスク」 ラヴェルのピアノ連弾曲「マ・メール・ロワ」 バルトーク「無伴奏ヴァイオリンソナタ」2022/07/18

DEN2RO

1
クラシック音楽の歴史に大きな足跡を残した作曲家たち11人。バッハからバルトークまでと副題にある通り、残された自筆譜を綿密に読み込むことで西洋音楽のすべてはバッハから始まり、20世紀半ばまで脈々と受け継がれ発展してきたことを明らかにしていくという試みです。2022/09/25

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