内容説明
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介護は〈第2の親子関係〉の始まり。そのときが、とうとうやってきた。「歳を取るということは、それは若返ることだなあと思ったんです。」『ツレがうつになりまして。』や「それでいい。」シリーズなどがベストセラーになった漫画家・細川貂々が、今度は親の介護問題に直面することに。独居、幻聴、妄想、認知症、年金、資産、制度、施設、入院、緊急事態宣言……そこから見えてきた、親と自分のこれからの姿。解説:青山ゆみこ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
45
子供は手がかかる。親はそれを受け入れる。親は頼るもの。頼られるなど思ってもみない。いつかは老後の世話がある。その日が来るまで依存し続ける。・・著者の父親の介護体験。入院、退院、介護施設選び。妄想癖を相手にし、通院にも付き添う。更にツレ様のご両親も介護となる。・・「親が子供になっていく」。昨年、自分の母も介護施設に入所した。著者ほど苦労はしていないが、感覚は理解できる。それでも、親は親。心のどこか頼り続けたい自分がいる。いずれ迎える自らの老後。健康は永遠には保てない。立場を変えても問題を考えなくてはならない2022/07/17
anne@灯れ松明の火
26
ネットご紹介。地元に入っていたので、早速読んでみた。てんてんさんも、こういう問題に直面する年代になったのだなあ。親が年を取ることを「子どもになる」と表現し、小学生、中学生として絵にすることで、すごくよく伝わってきた。離れたところで一人暮らしするお父さん。そこへコロナ。さらにはツレさんの方のご両親。大変だ~! 格好つけず、正直に毒も吐いているのがいい。そんな後での最後のページには、思わず うるっ。状態が落ち着いた時だからこそ書けたのかもしれないが、読者への情報もしっかりしていて、オススメ。2022/09/19
pirokichi
22
先週帰省したら、母の認知症が更に進み、私のことを完全?に忘れてしまっていた。そんな時Twitterで本書を知り、これはぜひ読みたい!と手に取った。本書は『ツレがうつになりまして』の細川貂々さんの実体験を描いた介護コミック。ご夫婦ともひとりっ子なのか、実父、義父母の三人の介護に直面することになる。読みながら、母とのいろんなことを思い出した。私のことを忘れても、幼稚園の子どもみたいに小さくなってしまったけど、母はわたしにとって、いつまでもお母さんで、大きな大きな存在なんだよ。 青山ゆみこさんの解説も良い。2022/06/21
ぽけっとももんが
14
親の言う「ちゃんと考えてる」は死後のこと、介護などは抜けている、というのはよくわかる。墓はある、葬式代やこどもたちに残すお金だってちゃんとある。そうじゃないんだよ、そこまでの道のりを、いかに親子で乗り切るかなんだよ。実母は考えすぎて10年かけて終活し、今はわたしの近くのサ高住に引っ越してきたけれども、義母はどうもそう考えていそうだ。まだ元気だけれども、その元気なうちに兄弟話し合って口座をまとめたり代理カードを申請したりした方がいいんじゃないのかね、と思うけど嫁は何も言いませんよ。2022/11/20
カッパ
11
ツレウツの作者さん。それぞれの親の介護の話。奥さんの方はお父さん。「大丈夫だから」しかいわないお父さん。認知症になりトラブルをおこしたのち施設にはいることになる。最初は遠方にいたがのちに近くの施設にかわり穏やかにすごしていく。ツレさんのお義母さんはお義父さんと暮らしたがる。2人一緒に住むところを探すには苦労する。どちらも歳をとるとこどもに戻る。他人事ではないように感じた。2023/05/03