内容説明
夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介など日本文学史に名を残す10人の文豪が書いた「妙な話」を集めたアンソロジー。犯罪心理など「人間の心の不思議」にフォーカスした異色のミステリー10篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
28
名だたる近代文学作家の妙な話を集めた一冊。表紙のミステリーアンソロジーという言葉に引きずられたけれど、解説にあるように「一般文壇の作家たちから、探偵小説味のある作品をセレクトした」、という印象がピッタリであり読んで腑に落ちた。まさに「味」なのだ。既存のミステリというカテゴリに縛られず、著名な作家が描いた短編作品として楽しむと、違った印象だった可能性もある。その点は後悔があり、私のミスだった。また、期間をあけて再読すると違った印象を持つかもしれない。2023/02/23
くさてる
17
昭和の文豪の作品から「人間の心の不思議」を描いた短篇を集めたアンソロジー。古めかしいものが多いかなと思ったけれど、夏目漱石「変な音」芥川龍之介「妙な話」太宰治「日の出前」はさすがの内容で楽しめました。2022/05/15
Inzaghico (Etsuko Oshita)
11
この本で一番読みたかったのが、正宗白鳥の「人を殺したが…」だった。高校時代、図書館でタイトルを見て以来ずっと気になっていたのだが、その後なかなか出会えなかった。この本に収録されていて、ようやく読めた。……こんな気持ちの悪い話だったのか。タイトル通り、主人公は人を殺したのだが、運がいいのか悪いのか、それがバレなかったり、いい方向(?)に行ってしまったり。主人公はどんどん追い込まれて精神がおかしくなっていく。本書で一番長い作品だが、いやはや、なんとも奇妙な読後感だ。2022/03/14
あられ
9
旧twitterで教えていただいた本、自分からは読まない種類だが、おもしろく読めた。ふつうは文豪とか拒否反応なんだが、感想を読んで、おもしろそうと思ってポチってよかった。ミステリーとか推理小説の定義がなかったころのミステリー。←あってる? ホラーっぽかったり、自己が壊れていきそうなのがあったり。多少、古くて、読みづらいのもあったけど。もう1冊ポチったのは、読めるかなぁ。。。2024/04/26
石井千湖
8
読売新聞短評で紹介しました。文豪の作品の中から奇妙な味のミステリを集めたアンソロジー。正宗白鳥の中編「人を殺したが…」が特におもしろかった。プライドばかり高くて主体性の全然ない男が、人を殺してちょっと気が大きくなるんだけれども壊れていく話。主人公を追い詰めるのは罪悪感ではなく周囲の軽侮2022/03/13
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