内容説明
「この子は稀なる闇の種を抱いている。偉大な魔道師になろう」〈星読み〉テイバドールと共にイスリル帝国の礎を築いた国母イスランにその才を見いだされた大魔道師ヴュルナイ。いまわの際のイスランに国の行く末を託されたものの、その後の後継者争いで裏切りにあい、輝かしい名声も地に堕ちた。それから数十年、国の中枢には欲にまみれた連中がはびこり、存亡の危機に。密かにオーヴァイディンと名を変えて生きていたヴュルナイは、無実の罪で捕らえられた若い女族長を助けるが……。謎に包まれた魔道帝国イスリルの歴史が、ついに明らかになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうこ
13
後半少し走ったように感じましたが期待を裏切らない本でした。一人の魔道士が歩んできた大国イスリルの盛衰と復活の話。独占欲の強い皇帝とおもねる議員たち。賄賂と金にまみれ本来のいくべき姿を失っている国で、その現実を憂い、国母イスランの思いを繋ごうとする、魔道士オーヴァイディン。国の指導者に翻弄され自分の名前さえ語れなかった魔道士が最後に語った言葉『戻るのさ、大昔の魔道士に』そして高らかに名乗るその名はヴュルナイ。引き込まれました。 2023/12/29
Satoshi
11
◎この前読んだ魔道士の月に出てきたディバドール亡き後のイスリル建国の話。建国当時からの魔道士オーヴが主人公。イスラン亡き後の妹とルードの子供達が王座を継いだが、うまくいかない。傑物は出てこないもので、むしろ野の人たちの中には傑物が多くいる気がする。魔導士を生み出す魔道士というのが、新鮮。人に優しいが人の気持ちを顧みないオーヴの話。2024/08/28
mako
10
読みだしたらやめられない系の物語。主人公一人の大活躍ではなくて、チームの妙がおもしろい。2024/10/15
shiman
9
「にゃ、なんかおる」のひとりファルファリラは佐藤史生の描く心身ともに屈強でしなやかな女族長を想像しつつ、文庫で再読。2025/02/27
にし
9
★★★★☆ 相変わらず「オーリエランドの魔導師シリーズ」は、面白い! ◾️今回はイスランに魔導師として覚醒、育成してもらったヴュルナイが、オーヴァイデンとと名前を変えた後の物語。 ◾️オーヴァイデンのキャラクターが、いい加減おじさんなのがイイ。とはいえ、イスランの志を思い出してイスリルを建て直すために頑張る姿はカッコいい。 おすすめです^_^2024/01/20
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