富士見ファンタジア文庫 コンビニ強盗から助けた地味店員が、同じクラスのうぶで可愛いギャルだった２

著者名：あボーン【著者】/なかむら【イラスト】

KADOKAWA（2022/06発売）

• ISBN：9784040745572

内容説明

高校二年の春。コンビニ強盗からクラスの美人ギャル、星宮彩奈を助けたことをきっかけに心を通じ合わせた黒峰リク。
　そして夏休み。田舎へ引っ越した彩奈を追いかけ、リクは彩奈の親友であるカナと彼女の元へ行き、一緒に過ごすことに。

　「黒峰くん、朝だよー、起きないと」
　「ちょっとだけ触っていいかな？」
　「……黒峰くんと、手をつないじゃった」

　田舎道を散歩し、海へ遊びに行き、真夜中の縁側で星を眺める。二人でいる時間の全てが愛おしく、想いは加速して――。

　「明日の夜中……黒峰くんの部屋に行きます……！」

　甘く、もどかしく、切実。ひとりぼっち同士の恋物語、第２弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[わゆ]

1巻の衝撃の展開から、待望の2巻。田舎に去ってしまったヒロイン・彩奈を、主人公・リクと彩奈の親友・カナが迎えに行くお話。正直1巻がタイトルから想像できない怒涛の展開を見せた中での2巻は難しかったと思うのだが、「かつての恋を、思い出を、関係を取り戻すお話」として2巻が一貫しており、そこに三角関係も絡まることで単体としても素晴らしいラブコメストーリーに仕上がった。一旦ハッピーエンドと思われる中盤からの主人公の独白は、本当に涙が出た。この類の辛さは類を見ない。非常に面白かったので、3巻が待ち遠しい。

2022/06/19

[真白優樹]

リクと彩奈の親友であるカナが彩奈を訪ね田舎へ行く中、再び記憶を改竄した彩奈と再会する今巻。―――世界は斯様にも残酷で、時に彼等を苛め抜く。　記憶を無くした彩奈と、カナを仲立ちにしてもう一度関係を取り戻していく中、あの事故に関わる新たな衝撃の事実が明らかとなる今巻。幸福な結末は見えているのに、其処までが更に遠ざかる、切なさと痛ましさが更に高まっていく巻である。再び傷を負い、それでも掴んだ自分だけの夢。果たしてもう一度、遠ざかった状態から関係はどうなるのか。結ばれる事は出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。

2022/06/23

[chirako]

１巻のラストがキレイに終わってると思ってたので２巻どうするのかと思ってたら、やっぱり巧い。１巻のラストから予想できる以上の展開はないけどすごく面白かった。メイン３人にブービートラップが標準装備なのでギャグにも常にスリルとサスペンスが漂う恐怖のラブコメなのだけど、だからこそ笑えるし、コンビニの場面は最高の読者サービスでした（笑）。なにより今回メインヒロイン役のカナさんが可愛くてすごく感情移入した。深く関わってしまった人に心を寄せてしまう気持ちわかる。そして、容赦なくヒロインを追い詰める主人公いいよね、マジで

2022/06/19

[パパサレン]

ラブコメとは？誰も幸せになれないんじゃないかとヒヤヒヤします。カナちゃんの言うことにも一理あると思うし、リク君の考えもまた正しいと思う。今回出番のなかった陽乃ちゃんが物語のカギを握るのかな

2022/07/19

[春]

綾奈への強い思いを抱え、リクはカナと一緒に綾奈の元へ会いに行くが、待ち受けていたのは記憶を改ざんしリクを忘れてしまった綾奈… 冒頭から中々に辛い現実を突きつけてくるなぁ… それでもリクを好きという気持ちは消えておらず、まだ新たに距離を縮めていく二人。 しかし、そう上手くはいかずやはり再び二人の間に高い壁が立ちはだかる… 切なさや楽しさ、色々な感情が入り交じった今巻も面白く、早く続きが読みたいですね。

2022/07/12