内容説明
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なぜ私たちは生きて、死ぬのか――? 生き物たちの死に方を学べば、「命の尊さ」が実感できる! ネコは死期を悟ると飼い主の前から姿を消す、サケは産卵してすぐに死ぬ、セミが地上で生きられるのは数日間……。生き物たちの最後の輝きに涙が止まらない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FOTD
16
生き物の一生は壮絶だ。多くの生き物は食べられて死ぬ。最強のクマムシでさえ、踏まれたら即死。全ての生き物は必ず死ぬのだ。 寄生峰に利用されて死んでしまうモンシロチョウの幼虫。海中で漁の網に絡まって呼吸ができなくて死んでしまうウミガメ。などなど、約40種の生き物の死に様を紹介している図鑑。 昔、ハリガネムシに寄生されたオオカマキリが水辺にいるのを見たことがある。どんな生き物でも生態系という大きな舞台の上で、主役とも言えるような役をもらって演じている。きらめく瞬間を生きている。2024/10/19
inarix
9
リミットが短くて。不運のために。繊細すぎて。不器用なあまりに――いきものは死んでいく。普通の日常のなかではほとんど目にすることのない、いきものたちの「死」。そもそもそれぞれの寿命はどのくらいなのかという疑問。ほとんどはその寿命をまっとうすることなく死んでいくという驚きの事実。自らの死を恐れる感覚を持たず、ただ本能に従い確実に次の世代へと命をつないで生きて死ぬいきものたちの美しさ。少しかわいそうで、たくましく生きるいきものたちの死に方を紹介しながら、その命の終わりの意味、寿命の秘密と生存戦略を読み解きます。2022/07/31
遠い日
7
生きて死ぬのは自然の理。生き物は死ぬことを恐れたりしていない。あまり人間の感情に引きつけると、あるがままを取り逃す。自然界ではむしろ、生きていることこそがある意味奇跡なのだろうなと思う。2023/11/14
akane
5
私の中で切なさぶっちぎり1位なのは、口がないから水が飲めないカゲロウ。遺伝子的に短命が約束された生き物なんだなあ。生まれた子らに食べられるハサミムシのお母さんとか、羽化の季節を間違えて仲間がいないこぼれ蛍とか、彼ら?の擬人化したドラマを想像しただけで落涙もの。この本を、小学生の子供たちに1人でも多く読んでもらいたい。生物の生態を通して、幼い頃から生と死を真剣に考えてほしいと思う。自分の命は自分だけのものとは思ってほしくないから。命を紡いでは次につなぎ、死を受け入れる生き物たちについて、親子で語ってほしい。2022/10/01
Yuuki Kushima
5
図書館の入り口に展示されていたので、ついつい借りてしまいました。こんな感じでこの動物は死んでしまうのねと、大変興味深い内容がわかりやすく書かれていました😊2022/08/31