内容説明
飢え、酷寒、重労働という「三重苦」に耐え、シベリア捕虜たちが生き抜いた強さはどこから生まれたのか。残された絵画、俳句・川柳・短歌のほか沿海地方などの楽劇団の活動から、苦難の体験を「生きる力」に変えた芸術表現や精神性をたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kana
6
タイトルとは少しミスマッチな内容に感じたけど、読み物としては興味深かった。捕虜になってスパイ疑惑を避けるために3年間全く喋らなかった男性が、帰国する船では「思う存分喋るぞ!」と喋り倒して同室の人たちを辟易させたのには笑った。2022/09/11
としき
2
この時期になると戦争に関係する報道やイベントが増え、13年間シベリアで捕虜生活を経験した亡き父のことを思い出す。昨年もこの時期にシベリア抑留関係の展示会に足を運んだ。その過酷の状況は想像を絶するものだった。ただ、この本からその過酷な状況下でも劇や歌・絵・和歌を通してロシアの軍人や地元の女性とも交流があり、それが生きる力になったことを知り、少し救われる思いがした。後日談だが、父も同胞の短歌を体に張り付け、最終引き揚げ船に乗ったと聞いた。父は厳しい環境下で何を生きる糧にしていたのか?ちょと知りたいと思った。2022/07/27
Go Extreme
1
シベリア抑留を理解する8つのポイント 収容所の文化活動: 「異国の丘」誕生話 楽・劇団の登場 絵画は宣伝の道具か 俳句・川柳と短歌 日本人とロシア人の交流: ロシア語と通訳たち 名通訳の南信四郎と戸泉米子 コムソモリスク墓参と交流 アムール州墓参と交流 望郷、一時帰国か永住か: ハバロフスクに生きて―吉田明男と田中猛 二つの愛、二つの祖国―蜂谷彌三郎 祖国で暮らし異郷へ 資料ゼロから始めて: あるソ連帰化者―ロシア紙記事から ある満鉄調査マン―外国発メールから 運動史―要求から記憶の伝承へ2022/07/12
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