内容説明
人間にとって身近な鳥でありながら謎の多いツバメの実態に迫る。
基本的な生態から、飛翔と渡り、恋愛事情、子育て、文化や人間とのかかわりまで、
最新の研究で明らかになった事実などを盛り込みつつ、わかりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tui
26
鳥の中では、なぜかツバメがいちばん好きだ。切るように街中や水面際を飛ぶ姿も、巣から顔を出すヒナの姿も。あと、海を越える渡り鳥としての生き方も。梅雨の訪れともに市内のあちこちに姿を見せる彼らが、いったい何処から飛んでくるのか知りたくて読んでみた。意外と渡り鳥としての生態については詳しく書かれてなかったのは残念。でも浮気性や子殺しといった意外な面を知ることができた(つば九郎のどす黒さにも納得がいく)。研究員や名誉教授さんによる筆ゆえ、ややアカデミック寄り。でも夏の読書として楽しめました。2020/08/13
あるにこ
13
図書館本。ツバメについて一通り知れる内容となっており読みやすい。図は口絵はカラーだが、その他は白黒のため、少し残念。もっと知りたい方のために参考文献も多く、配慮されている。ツバメは渡り鳥で冬は餌を求め、暖かいアジアへ南下。生きて日本へ戻る個体は50%で同じ雌雄がまた繁殖する確率は25%。子供は200羽中10羽が生き残るとされ、親鳥に比べ、非常に生存確率が低いらしい。よく実家に巣作りをしていたものだが、巣立っていった子供達がなくなっていると思うと悲しくなった。生きるというのはなんと厳しいことなのかと痛感。2021/06/22
とりもり
6
スワローズファンだからという訳ではないが、ツバメはとってもかわいい。特に、巣でエサをねだるヒナが。そんなツバメの色々を紹介しており、尾羽の長さが飛翔性能に影響するとか、なかなか興味深い。毎年帰ってきて子育てをしているかと思っていたが、寿命からみてそれはほとんどないというのも意外。身近なようで全然ツバメのことを知らなかったんだと思わせる一冊。★★★★☆2020/08/21
にゃるねんnnn
4
近所で毎年ツバメが巣を作る家があるので、興味が湧いて読んでみた。可愛い見た目にうっかりしてしまうが、ツバメも他の野生生物同様、必死に命を繋いでいるのだと改めて気づかされた。2021/05/06
nanako
4
毎年玄関前に来る燕、可愛いんだけどフンに憤慨してました、しかしこの本を読み、あの可愛い雛たちがまた帰って来るのはたったの5%もない事を知りました。古巣は撤去しようと思っていたけど、おいておくことにしました。 今は沢山いる燕も、温暖化や、人のライフスタイルの変化で影響を受け、あっという間に絶滅するかもしれないという可能性に、愕然としました。自然変化は仕方ないとしても、せめて緩やかに出来るよう、自分の出来る事に努めたいです。教えて下さってありがとうございます、この地球で生きてるのは人間だけじゃないものね。2020/08/02
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