内容説明
三十年間犯罪捜査ひと筋、「足を使え」が口癖のゴリゴリ昭和気質の刑事・成瀬司は、世が令和になってもかまわず「刑事の勘」を頼りに法律スレスレの捜査を行い、コンプライアンスを無視した行動を続けた結果、パワハラの告発を受け捜査の最前線から、これまで存在すら知らなかった広報課警察音楽隊への異動を命ぜられる。
社会のため組織のため家族のためと一心不乱に働いてきたのに、気づけば組織からは時代遅れとはみ出してしまい、家族はバラバラ。異動先にも当然なじめず、人間関係にも、音楽隊の演奏にも、不協和音が鳴り響いてーー。
ロングヒットを記録した映画「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が、ミドルエイジの葛藤、生き様、そして音楽が繋ぐ絆を描く爽快なヒューマンドラマ。
内田英治監督最新作・映画『異動辞令は音楽隊!』、2022年8月全国公開予定。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
283
映画脚本がありきで、それを小説化した模様。小説としては、ご都合主義で中身もスカスカな事実は揺るがないものの、映像化するための尺の問題etcを加味して、成瀬を阿部寛でイメージしながら読めば、不思議とそこそこ面白い。映画は楽しめる気がする。書き込み不足に感じる部分も、役者の演技次第で含蓄が備わるのではないだろうか。脚本としては成立しても、ノベライズにあたっては、また別の工夫が必要で、そこが上手くいかなかったということだろう。視点人物が定まっていなかったり、文章技術的な面でところどころ引っ掛かった。2022/07/06
シナモン
132
良かったです。行き過ぎた捜査から音楽隊に異動させられた熱血刑事成瀬の奮闘を描く。吹奏楽が好きでよく地元の県警音楽隊の演奏会に行っていたけど、本来の業務との両立とか裏は大変なんだなぁ。不本意な異動にくさっていた成瀬が仲間とのセッションを通して、今までの凝り固まっていた価値観から抜け出し、柔らかな表情になっていくのが爽やかでした。やっぱり音楽っていいな!今度は映画館で音楽を体感しながらストーリーを追っていきたい。2022/08/23
ツン
108
内田さんという人、映画の方の脚本&監督でもあるんですね。そして、これまでの作品は全裸監督、ミッドナイトスワン。読んでいて、映画が観たくなりました。ミッドナイトスワンも読みたいけど、あっちはせつなそうなんですよね。。2022/09/01
H!deking
81
いいねいいね。ミッドナイトスワンの内田英治監督の新作映画の原作です。成瀬はあてがきしたんじゃないかっていうくらい阿部寛でした。清野菜名は春子の役かな?キャスト好きな人ばっかりなので楽しみ~!2022/07/06
yukision
64
この小説も映画化されていたことも知らなかったが,表紙を見ただけで阿部寛を主人公に置いて読んだ。コンプライアンスという言葉が大嫌いな昭和をを引きずった熱血刑事が組織に合わず,音楽隊に左遷される。予想通りの展開だが安心感を持って楽しめた。2024/10/05
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