宝島社新書<br> 日本史の偉人の虚像を暴く

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍

宝島社新書
日本史の偉人の虚像を暴く

  • 著者名:本郷和人【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 宝島社(2024/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299061027

ファイル: /

内容説明

源義経の数ある武功伝説は真実か? 坂本龍馬は本当に薩長同盟・大政奉還の立役者だったのか? 上杉謙信は仁のために戦っていたのか? 歴史ファンを魅了するさまざまな伝説は果たして虚妄に過ぎないのか。日本史の英雄14人を取り巻く虚実を検証し、史実からその真実の姿を、大人気の東大学者がわかりやすく説明し読み解く一冊。嘘だらけの歴史に騙されたくない人のための「日本史」入門。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

118
一般に流布されている偉人の虚像を歴史学者が暴くとのことだが、参考文献も示されないこの新書で虚実を判断できる訳はない。色んな解釈を巡らす歴史の面白さとして、軽く読み流すのがいいだろう。源義経や坂本龍馬の胡散臭さについては納得感が高いが、一方、凡庸な北条時宗、義のない上杉謙信、テロリストの西郷隆盛などを鵜呑みにするには躊躇がある。最も新鮮だったのは、優柔不断で「うじうじ尊氏」と思っていた足利尊氏を、「一つ一つの行動に合理性がある。冷静で冷酷なリアリストでありマキャベリスト」と高く評価している点。なるほど…。2024/12/25

ちさと

25
一般的に流布された歴史上の英雄・偉人たちの虚像を、史料に基づき歴史学的に検証しながら暴くという試み。磯田さんの「日本史を暴く」よりは深掘りした小話集。言うほどセンセーショナルな内容ではなくさくさく読める。6章以降は本郷さんの別著で読んだ記憶があるものに加筆している印象。興味深かったのは北条時宗は「救国の英雄」ではなく、モンゴルからの国書を既読スルーして元寇を招き、鎌倉幕府滅亡のきっかけを作った張本人ではないかという検証。同じ古文書からこれまで色んな解釈がされてきたのが興味深く、新しい発見は今後もありそう。2025/06/29

バーバラ

11
本書に出てくるのは誰もが知っている有名人ばかり。小説や映像作品で作られた彼らのイメージに研究者目線で物申す1冊。同一人物でありながら膨大な資料を読み込んだ著者の評価とエンタメのキャラクターとして見たヒーロー像の対比が面白かった。といってか決して貶しているわけではない。織田信長などは実は一戦国大名に過ぎないとする最近の考察を否定しやはり傑物であると評している。作られたイメージを一旦脇に置いて等身大の彼らを知る楽しさ。毎回思うのだが本郷先生にハズレなし。巻末には他著の広告。ああまた買ってしまうではないか。2025/02/05

plum

4
はじめに,歴史学の基本は資料を読みこなせることとある。その資料を使いこなすことも大事とある。藤原道長,源義経,源頼朝,北条時宗,足利尊氏,武田信玄,上杉謙信,織田信長,赤穂浪士,坂本龍馬,西郷隆盛の虚像に言及。信長はレベチな戦国武将としつつ,「こき使われた光秀が,疲れ果てた末に逆ギレしてつい信長を討ってしまった,というのが本当のところなのではないでしょうかp164」にうけた。平安時代のぬるさ,猪武者の義経,鎌倉幕府の外交オンチ,合理的な尊氏,薩摩の陰謀者たち。見通し良いマップを眺めるような読後感だ。2025/03/04

みよっぴ

3
★★★★☆ うん、面白い。 坂本龍馬って、あまり研究対象にならないのか…2025/04/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22218244
  • ご注意事項

最近チェックした商品