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内容説明
フィルムに映っているのは、今、また繰り返されている惨事――
2010年以降、現在にいたるまで、ヒトラーやナチスを題材とした映画が多数制作、公開されています。
本書は、なぜこれほどまでに現代において、ヒトラー、ナチスに高い関心が寄せられているのかという疑問に、1933年のヒトラー独裁政権成立から第二次世界大戦を経て現在にいたる関連映画作品の系譜を、史実を交えながらたどることで迫るものです。
関連作品の中でも、
●大脱走
●サウンド・オブ・ミュージック
●愛と哀しみのボレロ
●シンドラーのリスト
●サラの鍵
など、特筆すべき作品については、その価値と見どころも解説。
ヨーロッパが危機的状況を迎えている今こそ読んでおきたい一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
90
ナチスドイツに関する映画を年代ごとに紹介。ベルリンオリンピックを記録した『オリンピア』この頃からアーリア人を意識した映画が作られるようになってくる。私の中ではなんといっても『大脱走』これは捕虜収容所の話でアウシュビッツやユダヤ人の迫害を描いたものではないが、この映画で映画が好きになった。この映画とテレビの『コンバッㇳ』で連合国は善、ドイツは開くという考え方が自分に植え付けられたと思う。他には当時の戦犯たちを負い続ける話や逆に親ナチに追われるという映画など。今『夜と霧』というのを見たいと思っている 2023/10/14
HANA
72
ナチスが登場する映画を年代別、主題別に紹介した一冊。ここで紹介されている映画は基本的にA級、ナチスという題材を真面目に検討しているものばかり。故にナチスが月の裏に基地を建設してたとか、ヒトラーが改造ロボットになっていたとかは一切出てきません、あしからず。戦後からの絶対悪から個々を描くまで変遷は興味深い。紹介されている作品、見れていないのが多いのでこれを機会に見たいのが多いな。『サウルの息子』とか是非見て見たかったし。ただ個人的にはB級にして笑い飛ばす事が、ナチス等に対して出来る一番の抵抗のように思うけど。2023/03/22
キムチ
53
私にとっての近年の映画鑑賞傾向と大きく被るテーマ。惹かれて手に取る。期待を裏切らないどころか、結構見てきたつもりでも8割足らずでしかない事実に愕然。読み返し、自分なりにリストアップ、インデックス整理。筆者の分析と総括手法、時系列 ジャンル別の傾向、更に哲学、方向性が社会科学的な事もあり ストンと頭に入った。ネオナチの台頭、ウクライナ侵攻、露中の権力上昇・・映画鑑賞をたかがというなかれとの感慨を強くした。転変と戦争へ行った父からは無論 学校でも教えられなかったWW2細部.平和への希求にゴールがないとの想い。2023/05/08
ヴァン
9
アメリカ映画では長いことナチスは敵役だった。それは昔の娯楽的戦争映画から、少し前のスピルバーグの【レイダース】のような作品でもそうだった。この本は画面に登場したナチスの描写から何を考えられるかを考察する。浮かび上がってくるのは第二次世 界大戦の捉え方であり、決着がついたようでありながら、まだ現在でも理想に到達できない平和主義のもどかしさかもしれない。映画好きの方の一読をおすすめする。2023/05/07
Go Extreme
3
ヒトラーの生涯とナチスドイツの興亡: 兵士から政治家へ・太刀巣オン思想 ニュルンベルク裁判 各国の犠牲者数 主要戦犯の最期 ヒトラー・ナチス映画の年代による系譜: 極右政党が台頭する中でのヒトラー・ナチス映画 ヒトラー・ナチス映画考察 戦闘シーンのない第二次大戦映画1―『大脱走』『サウンド・オブ・ミュージック』による映画観の形成 ヒトラー・ナチス映画考察 戦闘シーンのない第二次大戦映画2―『愛と哀しみのボレロ』~多国籍大河音楽ドラマ ジャンル別考察と代表作 ヒトラー・ナチス映画の今日的意義と日本の戦争映画2022/07/17
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