内容説明
有川浩から有川ひろへ。その理由には意外な「ご縁」があった。子供の頃から愛してやまない「コロボックル物語」新作執筆の裏側、いつも心を寄せる書店や被災地、愛する本への想いなど。エッセイ等41本に加え、本を巡る恋を描いた短編小説「彼女の本棚」、『県庁おもてなし課』のサイドストーリー「サマーフェスタ」を収録。書き下ろしの「文庫版のためのあとがき」も掲載。人気作家の魅力がたっぷり詰まった、エッセイ集第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
97
「倒れるときは前のめり」のPart2。この本でエッセイが2冊目というのは意外な気がするが、いろんなところから集めてきた雑文集に「県庁おもてなし課」のサイドストーリーの短編のついた一冊。自分は前作を読んでいるので全体の雰囲気に違和感を覚える事はなかったが、自分の意見をはっきり主張するタイプの作家なので、敵に回す人もいると思う。自分も書いてある内容に同調できない部分もあった。改名の経緯、「コロボックル物語」の続編の話。児玉清さんとの想い出他、いろいろ入っているが、ある意味筋を通したエッセイ集という感じだった。2022/06/22
水色系
33
文庫化に伴い再読。『県庁おもてなし課』のスピンオフが収録されているのが嬉しいところ。言葉の力は毒にも薬にもなるって話、そうだよなあと思った。私も好き嫌いはあるけれども、嫌いなものの話をわざわざ言わないように気をつけてて、あっここ有川さんと考え方似てるな、と嬉しくなった。2022/07/25
タルシル📖ヨムノスキー
30
2018年ごろ夢中になって読んだ有川浩さん。最近お見かけしないと心配していた中見つけた本書。新聞や雑誌のインタビュー、ブログの記事などに短編2編を加えたエッセイ集の第2弾で、第1弾同様、児玉清愛と、さとうさとる愛に溢れ、ネットとの向き合い方や教育について考えさせられる1冊でした。それにしても誰が何を言ってそーなったかは知りませんが、誰かの心無い言葉で〝シアター!〟シリーズが重版含め止まってしまったのはとても残念。「人は人、我は我、されど仲良し」。この本に出てきた有川さんの言葉は私の一生の宝物になりました。2022/07/07
takaC
29
改名(?)はそういう理由だったのか。浩だと「ひろし」と読まれるからなのかと思ってました。ごめんなさい。2024/12/20
Junichi Yamaguchi
28
『時間とお金は反比例』… エッセイ集2作目。 著者の好きな物に溢れた愛ある作品。 苦手だと思ってたエッセイが好きになりつつある昨今。。2022/08/21