内容説明
世界規模のリサーチと科学的研究が暴き出した恐るべき真実――デマが感染症を拡げ、戦争を起こす。ニューヨークマガジン、ニューサイエンティストなど、米国有力誌で絶賛された全米震撼のベストセラー上陸! 米SNS内部を知るMIT教授による全人類への警告。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
28
邦題が内容とイマイチ合っていないので違和感がある。本書は著者がTwitterやフェイスブックなどのソーシャルメディアを「ハイプ・マシン」と定義し、その影響力やメカニズムを分析している。ソーシャルメディアとせずハイプ・マシンとしているのは情報を拡散・誇大化させる機能に注目しているため。アメリカでの影響は大きく以前までは多様な政治支持層があったが、現在は極端に分かれるようになったという(トランプ大統領の登場や大統領候補の支持率の偏りからも感じる)。感情論ではなく、統計も使って分析しているメディア論の良書。2023/06/11
原玉幸子
20
インターネット社会で感じること、例えば、何故こんな広告が提示されるのか、買物や検索結果を辿って誘導する様に仕向けているのでしょうが、企業が思う程に宣伝効果はあるのか、露は本当に米国大統領選挙に介入したのか、ネット依存はあほになるのでは等々の素人の思いつく限りの研究・調査結果がありました。但し、そんな調査研究もあるのかと感心はしても言わば想定内、ええっという驚愕より成程との納得する迄です。言論の自由と有害言論の規制は問題提起はしても解決方法を示していませんので、最後はちょっと消化不良。(◎2022年・秋)2022/09/12
まゆまゆ
16
人々の行動を変えるほどの影響力を発揮しているフェイスブックを始めとするSNSのこれまでとこれからについて語る内容。人間の脳の力を利用し、利用者の時間を最大限奪うよう設計されていることを理解した上で、どう使えば本当に役立つと言えるのか。社会規範と法律、フォームの設計による試行錯誤によって、将来新たなSNSが誕生する…かもしれない。2022/08/03
マイアミ
5
★★★★★ アテンションプリーズ。邦題は「デマの影響力」。翻訳本では題名から受ける印象と内容のズレが大きく題名によって台無しされる本はは多い。けれどもこの本ではそれが初めて覆されたように感じる。デマの拡散(フェイクニュース)がなぜ起こるのかということも含め、我々がなぜ読書メーターに感想を投稿するのかしないでいられないのかを含め、アテンションエコノミーから脳の認知機能を含め、SNSについての深遠を知ることができる一冊だった。今のSNSは群衆の知ではなく群衆の狂気に向かっているという言葉は印象的である。2022/07/23
さくら
4
かなり分厚いので興味のある所のみ抜粋して読んだ。冒頭のアメリカのはしかのワクチンのデマのせいで、はしかが子供の間で流行ってしまった事件。SNSを利用して、ロシアがクリミア侵攻を行ったこと。同様に、ロシアがSNSでデマを流し、大統領選でヒラリーを不利にしたこと。SNSの力で簡単に人は操られてしまう事実に恐怖すら感じた。コロナワクチンのデマなど、私達は誰かに誘導されているのかもしれない。SNSとの距離の取り方をしっかり考えた方がよい。2022/10/25
-
- 電子書籍
- 弱小国家の英雄王子 1 ~最強の魔術師…




