徳間文庫<br> 貧乏神あんど福の神 怪談・すっぽん駕籠

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徳間文庫
貧乏神あんど福の神 怪談・すっぽん駕籠

  • 著者名:田中啓文【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 徳間書店(2022/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198947491

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内容説明

駕籠に乗せたはずの客が途中で消えていた。
翌日、その男は死体となって川で発見され、大坂奉行所の定町廻り同心は、駕籠かき二人の犯行と疑う。
この事件をのせた瓦版に、絵を描いたことが縁で、
大坂の福島羅漢前にある「日暮らし長屋」に住む絵師の幸助は、事件に関わることになったが……。
元は大名家のお抱え絵師だったが、殿の勘気をこうむり、クビになった幸助。
今は、筆作りの内職をして、食いつなぐ貧乏暮らし。
そこに疫病神が棲みついてしまい、おまけに難事件が舞い込んでくることに……。
人気作の第二弾。
発売後、重版を重ねた『貧乏神あんど福の神』。
今回も、幸助が難事件を解決する中篇二本と、
筆屋で働く素丁稚の少年たちが活躍する短篇一本を収録して刊行!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

88
シリーズ第2弾。今回も笑ったわ。超超貧乏長屋に住む絵師の幸助。幸助だけに姿を現す貧乏神のせいでお金になる話が入ってきても必ず何か落とし穴があるという何とも不運な男。それでも今の生活を幸せと感じて過ごしているのがいい。今回は駕籠の乗客が途中で消え、翌日その男の絞殺死体が川で見つかる事件。駕籠かきの2人が犯人として捕まってしまう。幸助が内職をしている筆屋の丁稚の活躍話が笑える。小さい事が少しづつ大きな笑いになる面白さが田中さん流。恐いもの知らずの男を怖がらせたら3千両もらえる話に幸助も参加。この顛末は怖い!2022/06/15

ぜんこう

17
最初が第三話…あ、借りる順番間違えた😖 久しぶりに田中啓文さんを読みました。読みやすい、でも個人的にはもっと駄洒落が欲しい😅(個人的には田中啓文さんのSFが好きなんやけどね)。貧乏神こと浪人・絵師の葛幸助が疫病神や福の神とどのように出会ったのか知るために前作を読まねば。2023/07/07

17
さくさくと♪一作目も余りハマらなかったのですが、今作もちと…。前作より楽しめたので、次作も読みます(^_-)-☆2023/04/06

きょん

14
駕籠かきが放り出した客が別の場所で死体となって発見される「すっぽん駕籠」と幸助に美人画襖絵の依頼が来る「怖い絵」の2編。すっぽん駕籠は落語の登場人物っぽいとぼけた駕籠かきのキャラで和んだが、後半は幸助の弟弟子で贋作師兄妹の不幸な結末が悲しすぎて笑えない。登場人物が酷い目に遭いつつも笑えるお話の方が好きかな。お福旦那の正体はまだ明かされず。2022/06/28

小梅さん。

13
お福旦那、いったい何者なんだ。 でも、誰であったとしてもかまわないかな。 幸助との相性のよさがあんなに素晴らしいんだから。 駕籠屋の牛次郎と良太もいい味出してたなぁ。 またの登場に期待。 袖ちゃんの一件、よかったねぇ。ああいう価値観って大事だし。弘法堂の主がそういう感覚をちゃんと持ってる人でよかった。 贋作絵の事件、切ない。 そんなことを引き起こした奴は、ちゃんと報いを受けてもらわなくちゃ。 お福旦那と幸助のタッグ、最高。2022/07/03

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