内容説明
イタリア建国の三傑として英雄ガリバルディ、革命家マッツィーニと並び称される首相カヴールは、目的実現のためには手段を選ばず、権謀術策を弄し、巧みな外交術を駆使して国民国家「イタリア」を誕生へと導いた天才的な政治家であった。
本書では、統一国家「イタリア」を樹立した立役者であるカヴールの軌跡をたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
23
『イタリア統一三傑』の一人、カヴールについてまとめた一冊。少ない頁数で無駄なく書かれていてとても読みやすく、カヴールのことを知ることができた。見方によっては謀略家なのかもしれないが、複数の大臣ポストを兼任したことや政略の柔軟性を読むと実務家としても大変優秀という稀有な人物だったように読めた。自信家かつカッとなる一面があり、国王相手にも「くたばれ」「お前じゃなくて俺が王だ」と悪態をつく人間的な一面があって面白い。『獲物を狙う猫』のような人物という可愛い人物評になんかギャップを感じてさらに面白い。2022/08/29
jntdsn13
0
リソルジメントの立役者に関する貴重な伝記。イタリア文化より英仏文化に馴染みがある、強烈な自信家で自由主義者のピエモンテ人(統一と言ってもロンバルディア位迄しか意識になかった)がイタリア統一を成し遂げるというのは、なんという運命のいたずらであろうか。しかも、政界進出から4年で首相に上り詰め、国王に滅茶苦茶嫌われ、プレイヤーですらなかった外交において粘り強く統一の糸口を引き寄せ、ガリバルディに押されながらも彼を利用しつつ最後に制す……なろう系なんて目ではない空前絶後の人物である。ぜひ著者の別著と読んでほしい。2021/10/22
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