新装版 東西名品 昭和モダン建築案内

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新装版 東西名品 昭和モダン建築案内

  • ISBN:9784863854857

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内容説明

建築の百花繚乱の時代といわれる1920年代からいまに残る東西の名建築をたどる

アール・デコ、スパニッシュ、和洋折衷などの建築様式をはじめ、F.L.ライト、遠藤新などの建築家、病院、学校などの用途別、時計塔、望楼などの構造と、様々なテーマで切り取る。

【著者】
北夙川不可止
1964年兵庫県西宮市生まれ。同志社大学神学部中退。歌人(「玲瓏」所属)・コラムニスト。二十代より近代建築と景観の保存活用に取り組み「朝日ジャーナル」等で執筆開始。アート・ディレクターとして古楽コンサート、心斎橋大丸原図展などを手掛け、自らも様々なアーティストとコラボ、インスタレーションを行う。著書に歌集『ぬばたま』(エディション・エフ)、共著に「性の用語集」(講談社現代新書)、「産業遺産の記録」(三才ブックス)など。どこに行っても「伯爵」の渾名で親しまれている。

黒沢永紀
1961年東京都新宿区生まれ。早稲田大学文学部卒業。著述家・音楽家・軍艦島伝道師・映像制作ユニットオープロジェクト所属。音楽家として社会人デビュー。
2000 年ごろから軍艦島を取材し、多数の著作で発表する。オープロジェクトでは廃線や廃道などの産業遺産を映像作品化。著書『東京時層探検』(書肆侃侃房)、『軍艦島全景』(三才ブックス)、『軍艦島入門』(実業之日本社)、『軍艦島 奇跡の海上都市完全一周』(宝島社)、DVD『軍艦島』三部作や『廃道』三部作(いずれも日活)など多数。

目次

はじめに

PART1 建築様式で見る
アール・デコ
スパニッシュ
COLUMN:景観とは誰のものか?

PART2 建築家で見る
F・ L・ライト
遠藤新
W・M・ヴォーリズ
J・H・モーガン
COLUMN:郊外と都市文化

PART3 用途で見る
病院
女子大
小学校
転用モダンアパート
現役モダンアパート
ホテル
百貨店

COLUMN:関西連邦共和国と東京帝国
COLUMN:看板建築

PART4 構造&リノベーションで見る
時計塔
望楼
外観リノベーション
タワー・オン・ザ・ベース
COLUMN:モダン楼閣建築

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くるぶしふくらはぎ

20
写真を眺めているだけでも十分堪能できるけど、解説には建築物に対する造詣の深さと愛情があふれ、読んでいて心が癒されてしまいます。中には、癒されない現実をぶつけられることもあり、建築物好きには心の痛い喪失感もありますが。2025/03/15

ソバージュ

16
図書館本。1920年代の建築物を中心に、設計の意図や時代背景、地域での役割などが紹介される。昭和初期頃までに建設された学校や病院、ホテル、百貨店など和洋折衷の重厚な外観と細かな装飾に心引かれるのは年齢のせいだろうか。特にアールデコ様式の旧大丸心斎橋店は、内装もイスラム美術をふんだんに採り入れた見事できらびやかな物であり心震えるが、文化財未指定のまま取り壊されたという。何と惜しいことか!2023/04/22

hitotak

12
大正末期から戦前に建てられた名モダン建築の数々を、テーマ(建築家、様式、用途等)別に東京圏・京阪神圏から1棟ずつ比較紹介。写真に添えた文章は2名の筆者によるものだが、特に北夙川氏のほうの文章に、名建築の保存に理解のない京阪神圏の行政や企業への憤り、建物への強い思い入れがひしひしと伝わってくる。更に地域の歴史や経済、住民の気質など、建物以外の背景についての説明にも筆が及び、「関西連邦共和国と東京帝国」なるコラムなどは筆者のこじらせた関西愛が見て取れて興味深い。紹介された建物はどれも美しく、意匠も素晴らしい。2024/04/28

らっそ

12
大丸心斎橋店改装の怒りを訴えるために、著者はこの本を書かれたのでは?と思えるほど、最初のコラムの熱量が高い。大丸と比べると、高島屋は店舗建築をブランド価値に結びつけてるという指摘は納得。高輪消防署を初めてみたときの感動も思い出した。次、門前仲町に行くときは、深川食堂を見に行こうと思う2023/04/22

遠藤三春

7
なかなか面白かった。昭和モダンと言われている建築を建物の種類別(ホテルや百貨店や駅など)に東西一つずつ取り上げて、どの辺にこだわりがあるのか紹介してくれている。建築用語はまだ分からない段階だけど、だんだんアールデコは理解してきた。たまにこれのどこらへんが?と思うことはあるけれど。文章を読んでいると建築に詳しいのはもちろん建築愛が伝わってくる。昭和に建てられた建築だからこそ、まだしっかり価値を得られず建て替えられてしまったりすることへの怒りが素直に書かれていて読んでいて気持ちが良かった。2025/07/01

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