内容説明
「犬コロと仕事のどっちが大事なんだ?」ワンマン社長の南野は、愛犬が病気で定時に帰ろうとする部下に激怒する。だが、これを機に社員一同の不満が爆発し、逆に孤立することに。そんな中、ひょんなことからゴールデン・レトリバーの子犬を飼うことになった彼は、その子犬“パステル”の純粋さに触れることで変わり始め、彼らはソウルメイトになっていくが……。愛犬が著者に注いでくれた無償の愛が起こした、数々の奇跡を基にした感動のストーリー。「作家生活二十四年、百作近い著書を生み出してきた私が完成した原稿を読み返して初めて涙した」――ペットロスからの希望を描く一番泣ける犬小説。
目次
プロローグ
第一章
第二章
エピローグ
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
101
白新堂作品。テレビの映像製作会社社長南野。ワンマンで業績第一主義、他人の気持ちを考えない彼は、妻も出ていき、会社の皆にも愛想をつかされる。そんな時隣人から子犬パステルを預かる。やんちゃだが一途に南野を求め愛してくれるひたむきさに、次第に彼にも変化が…無二の同志となった南野とパステルだったが…人間と同じように家族の一員であるペットの最期の選択は難しい。延命か、短くとも生活の質か。別れの場面はやはり辛い。覚悟していたとしても、ただただ辛い…💧2023/08/10
はつばあば
59
ワンマンな仕事人間が妻や仕事仲間にも捨てられ・・拾ってくれたのは隣の老人から預かったレトリバーの子犬パステル。これで続けて3冊目のソウルメイト。この本は作者の体験談を元にしているから余計生々しい。弟夫婦のところにもリーズと名付けられたレトリバーが。元気なうちはいい。老いて病気になった時には弟夫婦が二人がかりでリーズの要望する散歩に。もう亡くなって何年にもなろうと言うのに祭壇が台所に鎮座している。うちの両親にもそれだけの気を遣ってやって欲しかった。人と犬、話せないことが幸せに繋がるのだろうか。2022/12/18
ワレモコウ
42
白新堂の犬のお話。南野は、パワハラ当たり前のテレビ製作会社のワンマン社長。犬の病気ごときで定時で帰宅する社員を恫喝。やがて社員から愛想を尽かされて会社を追われる。そんな時、隣人のから預った子犬のパステルに、次第に心が洗われていく。題名から結末は想像できたが、病名などが家の飼い犬とかぶり…戦っている最中だけど、これから訪れるであろう日を想像すると辛かった。犬を飼ったぐらいで、そんなに変わるかの疑問の意見も多かったが、私は激変した人を間近に見ているので、アルアルでとらえられた。虹の橋、信じる者は救われるよね。2024/05/06
れもん
40
図書館本。仕事優先ワンマン社長・南野のもとにやってきた子犬・パステル。パステルと共に過ごすうちに、南野は生活も考え方も変わっていく。。とっても良いストーリーでした。前半の南野が嫌過ぎて、反面、パステルが可愛すぎて、感情揺さぶられながら読んでいたけど、後半は違う意味で常に心を揺さぶられていました。奏が『虹の橋』にまつわる話をするシーンからはボロボロ泣きました。そして最後の最後で、タイトル回収。良かった。本当に良かった。2025/04/13
A
24
業績第一主義で他人を顧みない男が偶然預かった子犬パステルとの生活の中で、変わっていく。悲しい別れもあったが、素敵な終わり方だった。2023/05/05
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