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内容説明
皇族として人間として生きたひげの殿下の姿。
「本書には、自分に正直に、皇族として、ひとりの人間として、66年の生涯を生き抜かれた寬仁親王のありのままの思いが詰まっている」。寬仁親王殿下の第一女子でいらっしゃる彬子女王殿下がそう書かれるように、本書で描き出されているのはひげの殿下として愛された寬仁親王殿下のありのままの姿。社会福祉のことはもちろん、友人、宮家職員、娘たちの成長日記、スキーとスポーツ、そしてガンとの闘病のことがまるで日記のように綴られている。現代皇族は何を考え、どのように暮らし、そして生きられたのか? 日頃触れられることが少ない、現代皇族の生の声を伝える資料として貴重な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼
24
三笠宮寛仁親王、昭和天皇の甥、晩年咽頭癌手術を受けられ声帯をとったため、喉に機械を当てて表彰式等でお祝いを述べられていた姿が印象的でした。障碍者福祉に尽力された生涯だったのだとわかる本でした。2022/09/01
古本虫がさまよう
5
厳密にいえば、本書は「日記」ではない。柏朋会という福祉団体の会報に書いていたコラム「とどのおしゃべり」をまとめたエッセイ本だ。1980年から亡くなる直前の2011年までのコラムが収録されている。それらの内容の多くが病気の話やら身辺雑記的でもあり、日記のように読めないこともない。晩年、憂国のコラムを書いている。男系天皇を守れ、夫婦別姓、外国人参政権反対論など。一読にあたいする内容。 2022/06/28
茶坊主
3
何となく借りたものの、この方のことはほとんど知らない。 「日記」とはいうものの内容はご自身が創設された福祉団体の機関紙に掲載されたエッセイのようなもの。 普段の生活や思いを赤裸々に・・とはいかない。 自画自賛やら偽悪的言い回しやら鼻につく部分もある。 ただ、障害者福祉とは同情心や施しの心を排し、障害を理解するところから、 ボランティアは自然体で楽しいから続けるもの、 他国への支援は現場をよく理解してから・・といった考え方には大いに同意。 いろいろと物議をかもした方だったらしいけど よい活動もされてたのね2022/09/16