内容説明
コロナ禍で欧米の影響力が低下した近未来。強力な新指導者を得た中国が、遂に長年計画していた台湾への武力侵攻に乗り出そうとする。アジア発の世界大戦を防ぐため、旧日本軍最後の特務機関“Ω(オメガ)”が作戦を開始。各地に潜入していた“Ω”のエージェントたちがミッションに挑む。彼らは台湾、そして世界の危機を救うことができるのか? 仕掛けられた切り札「W」とは? スパイたちの一度限りの宴が始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
79
今、「スパイ」に反応する生徒が多いので、どうなのか?と思い読んでみた。 近未来もの。 「スパイ」より「特務機関」っていう呼び名が好き。 軍の話っていう感じ。 2022/07/08
いたろう
65
中国の台湾侵攻の危機が迫る近未来が舞台のスパイ小説。台湾沖に、一夜にして出現した船上カジノの本当の目的は何か。戦後、M資金を元に吉田茂が設立したという日本の「特務機関Q」とはどういう機関なのか。そして、この機関は、台湾の危機にどう関わるのか。日本の新聞記者、牛王渉は、何故、特務機関Qから、中国潜入のミッションを与えられたのか、等々。それぞれ独立した話の5編の短編集と思わせて、その実、すべてが繋がったスケールの大きな物語になっている。ところで、いくらDNAが同じでも、指紋が同じ訳はないと思うのだけど・・・。2022/10/31
雅
55
スリリングなスパイ作品。リズミカルなエンタメで楽しかったです2022/06/29
きりん★
45
中国が台湾に侵攻する危機。現実でも有り得なくはないストーリーの始まりで怖かった。ただ、そこからはじまるストーリーはエンタメ作品🤭ライトなスパイ作戦で、映画であれば面白いかもしれない🤭福田さんの作品なので重いかと思いきや、ライトだった💦2022/12/04
ゆっき
29
近未来の中国の台湾侵攻。旧日本軍が残した伝説の特務機関Ω(オメガ)。工作員によるミッション。ワイルドカード。あまり入り込めない軽く読めるスパイ小説でした。2022/08/12