内容説明
わが国に鉄道が生まれてから、今日までの間にどれくらいの車両が作られてきたのだろう。大正初期以降の鉄道車両は、試験的に輸入されたものを除いて、国産によって生み出されている。そのすべての開発にあたって設計者はあらん限りの知恵を絞り、技術の粋が尽くされてきた。しかし、その本分を発揮することができないまま、あるいは短い期間の使用に留まったまま、姿を消してしまった車両もある。本書では、歴史の中のところどころに現れる、そのような「残念な車両」の顛末を追ってみた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
14
時代のニーズと技術の不一致が不幸な結果をもたらすことが多い。2023/06/10
Francis
8
いつも行っている書店にはなくてブックオフにたまたまあったのをその場で購入。面白いです。著者池口さんが日本の鉄道は欧米の鉄道に比べると構造が脆弱である、とどこかで書かれていたのはその通りだと思った。JTBキャンブックスで寺本光照さんが「国鉄JR悲運の車両たち」を出版しているが、寺本さんと池口さんの選んだ車両が相当被っているのも面白い。これらの車両を「悲運」「残念」と言う形容詞で終わらせるのではなく、これらの車両の失敗を反面教師としてより良い車両を作り続ける努力が鉄道関係者に求められるのだろう。2023/09/03
たいそ
5
2017年。「あの車両に、真価を発揮できる舞台が与えられていたら...」DD54やキハ285系は残念感あるが、一方でデゴイチなんかは、リアルタイムでは知らないが、活躍できていたんじゃないかと思っていたが残念だったんですね。失敗例から学ぶ本はいろいろあるが、この本は題材が自分にとって親しみやすくておもしろかった。何が失敗の原因で、失敗は次に活かされたのかなど。失敗するのは仕方ないとして、次に活かせるようにしていきたい。「停滞は衰退を招く」2020/06/06
Teo
2
こう言う標題にした方が手に取られるとの目論見だろうし、実際私もそれに釣られて手に取ったのでそれは成功だと思う。中味は必ずしも惨憺たる残念車輌と言うのではなく、こう言う意図だったのだろうが、そうは行かなかったと言う車輌達。だからそう言う気持ちで読むと良いと思う。製造数が少なくともその先の発展に繋がった車輌ならそれだけを以て残念とは言えまい。2018/02/19
ゆうやけPC
1
続編で、末期色電車の批評がどうなるか読んでみたい2018/06/29
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