内容説明
人が視覚や聴覚、または身体の一部を失った時に脳内ではどのようなことが起きているのか。また科学技術を駆使して脳の機能を拡張させ、身体に五感以外の新たな感覚をつくることは可能か。最先端の脳科学と人類の未知なる可能性を著名な神経科学者が語り尽くす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
28
脳って面白いな!というのがいちばんの感想。脳は「世界の変化に適応するために常に自らを再構成し続ける性質=ライブワイヤリング」というシステムを持つ、という著者の主張とそれを裏付けるさまざまな具体例が面白く、でも奇抜なだけではない地に着いたものなので納得がいった。この分野の研究がもっともっと進んでいけば、人間の可能性が広がるうえに今はあきらめなくてはならない脳の疾患に関しても、救いの道が開かれるはず。そんな希望が持てた読後感でした。2022/10/09
vinlandmbit
22
図書館本。非常に興味深く面白い、の一言に終始尽きた一冊。ちょうど自分が聴覚については掘り下げていく中で、その大部分が脳と神経によって成されている事を知っていく中で、脳科学に興味を持ち始めた所だったので、本書のライブワイヤードな脳の可塑性と変わりゆく様はとても勉強となりました。おすすめの一冊です。2023/06/29
Mc6ρ助
15
龍骨(キール)龍髭(ウイスカー)連動(エンゲージ)確認・・「機龍警察」のマン・マシン・インターフェースがまるっきりの夢ゴトではない、なんて読み方しかできない爺さまには豚に真珠な脳科学の最新地点をそれでも分かり易く解説してくれる。科学がノホホンと未来を描けなくなった21世紀、まだまだ捨てたもんではないかも知れないと思わせてもらえた優れものでした(脳が優れものであると解説された優れものの本・・)。2022/09/25
Hiroo Shimoda
11
脳の可塑性をコントロール出来たら語学やスポーツもよりレベルアップ出来るのだが、そういう未来が来てほしいな。2022/09/24
オズ
7
絶えず自らを改造する汎用的パターン認識装置の脳。脳の可塑性。ライブワイヤードな装置。二本足で歩く犬、サーフィンする犬。感覚の代行。2022/10/11