帝国とヨーロッパのあいだで - イギリス外交の変容と英仏協商 1900-1905年

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帝国とヨーロッパのあいだで - イギリス外交の変容と英仏協商 1900-1905年

  • 著者名:谷一巳
  • 価格 ¥6,270(本体¥5,700)
  • 勁草書房(2022/06発売)
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  • ISBN:9784326303083

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内容説明

1904年、イギリスは長年対立してきたフランスと英仏協商を締結した。本書は、この協定締結に焦点を当て、20世紀初頭のイギリス外交を帝国防衛と欧州勢力均衡との連関という視点から検討するものである。イギリスが「光栄ある孤立」から脱却し、欧州国際政治が硬直化していくさまを、ランズダウンの外交交渉を軸に活写する。

目次

序章 二〇世紀初頭における国際政治の転換

第1章 「光栄ある孤立」の動揺と終焉、一九〇〇―一九〇二年
 1 世紀転換期の大英帝国
 2 外交政策の転換
 おわりに――「光栄ある孤立」の先へ

第2章 新時代の到来と英仏接近の萌芽、一九〇二―一九〇三年
 1 帝国の新時代
 2 英仏接近の萌芽
 おわりに――新時代の到来と英仏協商への助走

第3章 英仏協商の締結とモロッコ、一九〇三―一九〇四年
 1 モロッコ問題の浮上
 2 英仏協商とモロッコ
 3 英仏協商の締結とその影響
 おわりに――領土的補償をめぐる危機と極東情勢の影響

第4章 日露戦争による制約と大国間関係の再編、一九〇四―一九〇五年
 1 英仏協商交渉と日露戦争の勃発
 2 日露戦争初期における難題
 3 バルチック艦隊の航海をめぐる危機
 4 日露戦争の終結と三国協商の展望
 おわりに――極東での戦争、ヨーロッパへの余波

第5章 第一次モロッコ事件と英仏協商の深化、一九〇五年
 1 タンジール事件とデルカッセの失脚
 2 国際会議への道と英仏間の紐帯の確認
 おわりに――危機から深化の機会へ

終章 英仏協商の意義――イギリス外交の新たな伝統として

あとがき
参考文献一覧
人名索引
事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッキー提督

4
世紀転換期において「帝国防衛」に対応しきれないという課題に直面したイギリスが、「光栄ある孤立」から脱却して列強同士の包括的な協定を締結し、最終的にヨーロッパにおける軍事同盟色を帯びた関係を構築するに至った過程として、英仏協商の締結と深化について取り上げた一冊。第3章の英仏協商の締結、第4章の日露戦争による国際環境の変化、第5章の第一次モロッコ事件と英仏連携の強化という、わずか2年ほどの一連の流れが丹念に分析されており、後世への影響も含め非常に刺激的であった。2022/01/09

Go Extreme

2
1900~1905年のイギリス外交の変化を分析 ランズダウン外相の政策と英仏協商の成立中心 イギリス外交: 「光栄ある孤立」から脱却→国際協力 1902年・日英同盟と英仏協商の締結 ボーア戦争で国際的に孤立→外交方針の転換迫られる 英仏協商成立: モロッコ問題を巡る英仏合意 エドワード七世のフランス訪問で友好関係進展 ドイツが警戒感を強める 日露戦争: ロシア敗北で勢力均衡が変化 イギリスはフランスとの協力強化 イギリスの外交方針変化ー国益を守るための戦略 国際協力の強化が20世紀の外交の基盤となる2025/02/03

takao

1
ふむ2025/06/28

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