集英社インターナショナル<br> さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

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集英社インターナショナル
さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

  • 著者名:小林元喜【著】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 集英社(2022/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784797674071

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内容説明

「アルピニスト」野口健は怪物か、それとも善意の活動家か。知られざる実像に迫るノンフィクション。野口の半生で語られてこなかった橋本龍太郎、石原慎太郎、小池百合子ら政治家との関係を描き、エベレスト清掃活動の意外な動機を解き明かす。角幡唯介、佐々涼子氏推薦!

目次

第一章 頂の先にあるもの
縁切り神社
エスミ・ケン・ノグチ

夢遊病
アリ(蟻)じゃない
世界のウエムラ
きっかけ
山へ
指輪
一五歳の私
野望
一芸一能
挑戦
スポンサー企業の獲得
南極―自撮り
結婚
村上龍
ピンとこない
惨敗
できることはただひとつ
撤退を決めた
一日のズレ
山頂は目指さない
植村直己冒険賞受賞
第二章 政治家への野望
三・五流
アルピニストとは?
受賞理由
岳龍会会員
俺は日本人だ
橋本龍太郎
石原慎太郎
野口健との出会い
事務所からの独立
永田町
出馬辞退
精神科病院へ入院
第三章 迷走の果てに
応援演説への流れ
赤ちゃんの泣き声
土下座
お前は人生で何がしたい?
SOS
「、」
原稿を見て欲しい
現実歪曲
小池百合子との取引
炎上
栗城史多
パサン・リンジ・シェルパ
ターパ・ゴダル・ウパカル
さよなら、野口健
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

120
私は一度だけ野口健さんとお会いしたことがある。飾らずしかも情熱的な人柄に魅了された。そんな野口さんへのさよなら?…元マネジャーによる、野口さんの虚像を剥ぐ露悪的な作品かと思いきや、そうではない。愛憎半ばしつつも惹きつけられてしまう野口健という人物の魅力と、彼に翻弄される著者の人生を語った一冊である。「「やりたい」と「やる」は違う」という野口さんの行動力。エベレスト清掃、富士山清掃、シェルパ基金、ヒマラヤ大震災基金、熊本地震テント村など、次々と社会に働きかける実行力は、売名行為との批判を超越して尊いと思う。2022/07/11

kinkin

83
アルピニストとしては3.5流か・・・・、でも人に目立つ、ウケる行動は1流なのか、さよなら野口健というタイトルも最後までモヤモヤ、著者も野口健という人も、この本では得体が知れないな。図書館本2024/12/23

じいじ

69
野口健の実績、エヴェレスト登頂から七大陸の最高峰をすべて制覇は凄いと思う。その登山家として野口健が、この本での評価は「3.5流…」という。常々テレビなどでの言動が好きになれなった彼なので、急遽読んでみた。野口が石原都知事に取り入って、富士山など彼方此方でクリーン運動を始めたのが、徐々に鼻についてきた。政治家への転身のパフォーマンスの匂いがしてきたからだ。その彼が、いまは小池都知事に焦点を当てたとのこと。なぜ?小池がダメかはここで言い尽くせない。残念だが、この本で著者は何を主張したかったイマイチわからない。2024/12/25

キク

68
七大陸最高峰世界最年少登頂した野口は、専門誌編集者に「登山家としては3.5流。登山史的には何の価値もない」とまで言われる。そんな野口のマネージャーを三回辞めた著者。ルポとしては著者自身を語りすぎていて、評伝としては愛憎が深すぎる。「別れた恋人へ送る最後の恋文」みたいだった。著者は村上龍のアシスタントとかもやってて「別れた彼氏が高スペックマウント」や、「さよなら」って上からの感じがウザすぎて逆に読んでしまう。(週刊文春を読んでしまう感じ)登山家としてはともかく、この本に写真提供する野口は確かに只者ではない。2023/02/26

あやの

49
野口健とは、自己実現のためのパワーを際限なく出し続けられる人物なのだろう。そのパワーは魅力的で、周囲にいると引き寄せられていくのかもしれない。でもその分、近くに居続けると疲弊していくものなのだろう。小林さんは野口氏のパワーに魅了されたが故に苦しみ続け、それでも離れられないジレンマの中で自分と彼を見つめていた。苦悩の中から生まれたこの作品だからこそ、彼の光と陰の部分をここまで書くことができたのだと思う。色々と批判される野口健氏だが、その行動力は間違いなく魅力的である。2023/11/26

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