内容説明
独裁的な権力者には、「平凡な人」だった過去がある――
企業、官公庁、学校などの組織を見渡すと、時折「なんでこんな平凡な人が?」という人物がトップを務めていることがあります。
そして、そのようなトップに限って、「ワンマン」で、本当に優秀な人物が排除されていくことも少なくありません。
こうした現象を、東芝不正会計問題や日大タックル問題、
そして究極の「ワンマン」ともいえるヒトラーが率いたナチス・ドイツで起こった出来事を元に解説。
著者が精神科医として接してきた一般社会の事例も多数紹介しながら、あなたの隣にいる「怖い凡人」との正しい付き合い方を提言します。
目には見えない諸問題を抱える現代の日本社会を生き抜かなければならないビジネスパーソン必携の一冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チック君
29
読了しました。ナチス親衛隊中佐でヒトラーの意向を法とみなして服従した人、その名を『アイヒマン』本書はこのアイヒマンのような人が今の日本社会でも蔓延っていることを詳しく書かれています。会社にもこういう人いますね~私利私欲が強く、そのためなら手段を選ばない。私の近くにもいます。その人を想像して読んだので、とても納得する事が多々ありました。昨年世をさわがせた人たちも本書には記載されおります。本当に自分もアイヒマンのようにはならないように心がけていますが、アイヒマンのような人が多い世の中です・・・おすすめです。2019/07/24
香菜子(かなこ・Kanako)
28
怖い凡人。片田珠美先生の著書。平凡な人、凡人が権力を握った時ほど恐怖の事態が起こる。自分が平凡な人、凡人であった時代には権力者に対して絶対的に服従、盲従してきた経験があるから。自分が平凡な人、凡人から成りあがって権力者になった時には、他人に対して同じような絶対的な服従、盲従を要求するようになる。そしてそれが狂気となって不幸な事態になる。少なくとも自分は怖い凡人になりませんようにと思う人が増えて欲しい。2019/08/15
せいた
3
いるいる、こういう人。と激しく同意しつつ、自分がそういう「怖い凡人」になっていないか、良く考えないといけない。結局、自分の頭でよく考えて判断しないといけないという、ごく当たり前な結論に行き着くんだけど、「空気」という圧力にどこまで食い下がれるか。もはや損得でなく、価値観の領域だと思う。理解できない人は多分ずっと理解できないと思う。新たな発見はないにせよ、自分の考えを整理するにはとても良い本でした。2019/06/21
ハザマー
2
最近特にこんな人の事件や事故が増えているね。権力、バックや虎の威を借りる狐からそんな地位につく人の周りには、イエスマンも金魚のフンのように湧いて来るんだな。 韓国にも多そうな感じだ。2019/09/06
matypoyo
1
自分自身がそうならないようにというのが最後に思ったこと。途中まではあるあるとか知っていることとかが多かったけど、普通の人が権力に取り込まれて行くのを見ていく限りそういってられないのだなと。2019/06/13
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