内容説明
一度も教壇に立たなかった東大名誉教授が綴るメルヘンあふれるエッセイ集。自ら「どろ亀さん」と称し、36年間、北海道のどまんなかにある東京大学の演習林をはいずりまわって研究生活を送った名物先生が、その人生と森の生きものたちへの愛を語る。どろ亀さんの案内で樹海の息吹を存分に楽しみましょう。どろ亀さんとすばらしき森の仲間たち!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fubuki
2
カケスやキネズミとお友達になるのはいいけど、ワラジムシやカメムシはいやだなぁ(笑)海を綺麗にするために木を植えるという取り組みがあるが、まさしく、森は命の源なのだと感じた。大仰な言葉ではなく、周囲を観察して生きものと友達になりながら、森の大切さを語る言葉が心を打つ。「森には何一つ無駄がない」と語り、動植物の命が循環していると説く。「森にはウソがない」という言葉を重く受け止めた。人が手を加えれば必ず応えてくれる、良くするのも悪くするのも「人間」だと自覚しなければ。森を殺さないためにも。2017/06/18
いわさんたろう
0
「どろ亀」さんと親しみをもって呼ばれた東大演習林の高橋延清さんの野生動物たちとの豊かなふれあい。うらやましい。2007/06/29
ゴリゾウ
0
一度も教壇に立たなかった東大名誉教授が綴るメルヘンあふれるエッセイ。自ら「どろ亀」と称し、三十六年間、北海道のどまんなかにある東京大学の演習林をはいずりまわって研究生活を送った。(「BOOK」データベースより) #13561992/03/17