光文社新書<br> 幻想の都 鎌倉~都市としての歴史をたどる~

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光文社新書
幻想の都 鎌倉~都市としての歴史をたどる~

  • 著者名:高橋慎一朗
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 光文社(2022/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334046071

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内容説明

「武家の古都・鎌倉」が世界遺産として認められないのはなぜか――。われわれが認識している古都鎌倉は、鎌倉時代そのままの「古都」ではなく、古都の魅力に惹かれた人々が、時代ごとに付け加えてきた由緒や魅力、いいかえれば「幻想」の集大成と言えるからである。日本人の記憶と想像によってつくられた都市鎌倉の実像と魅力を、源氏以前の時代から現在までの通史をたどることで浮かび上がらせる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

71
鎌倉殿関連はつい読んでしまう。 都市鎌倉の歴史。 武士の都、と言っても、古いものがそのまま残っているわけではないので、世界遺産指定からモレタんだよ、ということか2022/09/22

活字の旅遊人

43
鎌倉は魅力的な街。高貴な人が住む観光地っていうイメージであり、実際個人資産の残高が多い支店があったはず。さてしかし、古都として考えた場合、見所は? となると頼朝の墓すらひっそり佇んでいるだけな感が強い。今年はブームかもしれないけど。そんな鎌倉の謎にせまる歴史のお話。自分的には知りたかったことが結構書いてあって楽しめた。鎌倉市の小中学校では郷土史としてどこまで学ぶんだろう? そして金沢八景、江ノ島がセットになった江戸最寄りの観光地。なるほど、行政区分や交通網が、特に金沢八景と鎌倉とを分断したんだなあ。2022/07/05

榊原 香織

37
鎌倉行きの電車の中で予習(復習?)2023/02/21

Toska

23
世界遺産にあえなく落選したことからも分かるように、鎌倉には「武家の古都」の面影は意外なほど残っていない。早くも江戸時代には失われた過去のイメージが独り歩きし、観光地としての発展が始まった。続いて明治の廃仏毀釈による寺社破壊、海水浴リゾートの開発、著名人や文士の集住などを経て、現在につながる鎌倉の町並みが形成されている。鎌倉時代の鎌倉は一種の共同幻想にすぎず、皆がその上に相乗りしてきたわけだが、それこそが鎌倉の個性であり魅力なのだと著者は言う。最後まで読んでこのタイトルに納得。2025/04/10

いーたん

23
日本人にとって違和感なく古都のイメージがえる鎌倉。なのに、武家の古都・鎌倉がなぜ世界遺産になれなかったのか?なぜならば、日本人は想像のなかの鎌倉を愛し続けてきたからーという著者は、鎌倉の通史を丁寧に紐解いていく。鎌倉時代の建物を火災や戦で失い、政治機能を失い、観光都市としていきている鎌倉。その歴史的脈絡を知らずして、鎌倉の魅力は見えてこない、という。なるほど。2022/06/01

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