日本経済新聞出版<br> 手術をする外科医はなぜ白衣を着ないのか? 色の不思議を科学する

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日本経済新聞出版
手術をする外科医はなぜ白衣を着ないのか? 色の不思議を科学する

  • 著者名:入倉隆【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2022/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296113552

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内容説明

スポーツのパフォーマンスを変え、ダイエット効果にも影響。
「映え」だって見せ方次第。
思わず誰かに話したくなる“色の正体”

 「食欲をそそる色」「癒しの色」「発想力を高める色」――人はいろいろなシーンで色を感じ行動する。しかし不思議なことに、見方や角度、環境によって違った色に見えてくる。また、色鮮やかな花、青や赤の果実、蜂や蛇の毒々しい色――いずれも生命や種を維持するために自然が生み出した知恵だという。いったい我々が見ている色の正体は何なのだろうか。

 生まれたばかりの赤ちゃんには色の区別がつかない。実は、もともと動物にとって光を感じ取るだけだった器官がカンブリア紀に形の分かる目へと進化し、肉食動物は獲物を探し、食べられる側も敵をいち早く発見するために目が大いに役立った。「食べる・食べられる」の関係から目は急速に進化を遂げた。植物も色を巧みに使うことで動物を引き寄せ、受粉や種子の運搬を可能にしていった。

 しかし、実際にものの表面に色がついているわけではない。反射の仕方の違う波長の光があたかも色がついているかのように見える仕組みを目と脳が備えたのだ。目の構造や脳の情報処理は動物によって異なり、動物が見ている色と人が見ている色とは違っている。知れば知るほど、色の世界は不思議なことばかり。

 本書は、色彩工学の専門家が、色の不思議を身近な例とともに探求・解説する雑学エンターテインメント。最新の実証研究に基づく、思わず誰かに話したくなるナルホドが満載。マーケティングや商品開発関係者、インスタで「映え」を求める人にも是非おすすめの一冊。

目次

第1章 映える色の秘密――あなたとは見えている世界が違うのかも
  透明感のある肌の秘密/ 皮膚越しに見える血管は青色ではなかった
  黒いものは重く感じる/ 緑や青の手術着が患者を守る  ほか

第2章 色を変えるだけで人の行動は変わってくる――生活習慣も気持ちも色次第
  色がスポーツのパフォーマンスを変える?
  白ワインを赤く着色すると赤ワインの香りがする?
  「ブルーライトが目に悪い」は誤解かもしれない  ほか

第3章 動物の色にはみな理由があった――色は言葉にならないメッセージ
  緑色をした哺乳類がいないワケ/ 盲導犬には見えない色がある
  フラミンゴはピンク色と思ったら大間違い!  ほか

第4章 色に秘められた植物の知恵――種の保存へ、動物よりしたたかに
  光合成が緑の光も使うと木々や森は灰色になる?
  スイカに黒いシマシマがあるのはなぜ
  花の色がきれいなのは紫外線対策でもある  ほか

第5章 色の科学がますます社会を変える――人々の暮らしをもっと豊かに
  オーロラが教える宇宙の秘密
  サンゴ礁の海――エメラルドグリーンの秘密
  色褪せしやすい色、しにくい色  ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

109
同じ著者の「奇想天外な目と光のはなし」とかぶる内容がありましたが、レイアウトがカラフルでイラストも多く本書の方が読みやすい。色によって人の行動が変わることは、5億年前に眼が誕生し環境に応じて色覚を発達させてきたことを考えると当然だけど、まとめて読むと興味深い。色の違いとは、電波と同じ電磁波の波長の違いで生じていることは頭ではわかっていても実感はし難いな。題の手術着は、血による赤色が緑や青に付着しても黒く見えるのと、赤い色を見つめた後白いところに目を移すと青緑色の模様が見える補色残像という現象が起きるから。2022/07/11

tomtom

12
色について丁寧に分かりやすく書かれている。長々と書いていないので読みやすい。2023/04/01

かめぴ

7
ブルーライトが目に悪くない、ですと⁈ 専用眼鏡なのに…。肌の透明感が1番刺さる。老人の肌は黄身、だとするとベースメイクの色は必然的に。2022/10/30

マイアミ

6
★★★★ 答えは補色残光と減法混色だそうです。この他にも色にまつわる身近な色々な事柄について解説してあるので最後まで楽しめる一冊だった。いくつか紹介すると、ブルーライトは目に悪いは誤解かもしれない。晴れた日に屋外にいると目に入るブルーライトの強さはスマホやPCの100倍程度になるので毎日屋外で仕事をしている人がいることを考えるとスマホやPCのブルーライトそのものが目に悪影響を与える可能性は低いと。色褪せしやすい色、しにくい色。赤は青や紫外線などを吸収し光子の持つ大きなエネルギーによって退色が進むと。2022/07/09

satochan

3
しろくまがなぜ白いのかわかった。大根と同じだった。色の世界は面白いと思う。2023/05/04

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