影霧街（１）

著者名：大瀬戸陸【著】

講談社（2022/05発売）

• ISBN：9784065277935

内容説明

大好きだった兄が、ある日突然失踪した。
彼が残したのは、巷を騒がせる殺人鬼「A」に人質にされたという情報、
そして誰かにメールで送った「影霧街」という謎の街の情報だけ。
検索しても出てこないその場所へ行くため、
女子高生のみおんは兄を最後に見掛けた怪しいビルへの潜入を試みる。
しかしそこは、決して踏み入れてはいけない禁忌への入口だった――。
一切の常識が通じない“巨悪”の巣を描く、凄絶アンダーグラウンド捜索劇!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[深水]

SNSで話題になった『ねずみの初恋』が面白かったので、こちらの過去作も読んでみた。今作はとにかくエグイ。『殺し屋1』『ブラッドハーレーの馬車』などグロ漫画には多少の耐性があるつもりだったが、これはかなり上位の部類に入ると思う。見ていて物理的にも痛いが何より精神的にクるものがある。まさに狂人(気ちがい)をうまく描いており、読んでいて非常に気分が悪くなる。それでも続きが気になり目が離せない。打ち切りとの事で賛否両論(否が多い)あるため、残念ながら結末には期待できないが、これから最終巻である4巻を読み始めたい。

2024/07/25