内容説明
父のことは知らない。物心つく前に死んだらしい。長崎県の離島・松乃島で母子家庭に育った友麻は、本土にある私立夕陽ノ丘高校エステ科に進学するため島を離れた。その数日後、母は失踪した。帰省の折に予期せぬ出会いから母の秘密を知り、足下がぐらりと揺れる友麻。だが厳しい現実を突きつけられても友麻は自分を信じ友人に支えられ歩んでいく。繊細な十代の姿を描き出す、感涙の青春小説。(解説・栗田有起)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
142
『友麻は一年半くらい母親と連絡を取っていない。というか、連絡を取れない状況にいる』。まさかの高校『入学直後に母親が事実上の失踪』という境遇の下に、あくまでも健気に高校生としての日常を送る主人公の友麻。この作品には、そんな友麻が出会うさまざまな人たちとの繋がりが描かれていました。『エステティック』の世界を垣間見れるこの作品。宮木あや子さんとは思えないかっちりとした筆致に戸惑ってもしまうこの作品。独特な世界観の中に描かれるまさしくど真ん中の”ザ・青春物語”に、宮木あや子さんの違う側面を見た、そんな作品でした。2026/02/13
よっち
41
天真爛漫な夕陽ノ丘高校「エステ科」2年園部友麻の波乱な日々。全寮制の「仕事を学ぶための高校」で疲れたお母さんを癒やすためにエステティシャンを目指す青春小説。離島に育ち父親がおらず家は貧乏で、奨学金を借りての高校入学後に母親も行方知れずになった友麻。わりと悲惨な境遇でも楽観的で、素の自分のままでぶつかっていく彼女が突然告白されたり同級生の諸事情に巻き込まれたり、実は生きていた父親や初めて恋を知ったり、周囲の人たちに支えられながらひとつひとつ向き合って、ちょっぴり大人になってゆく展開はなかなか良かったですね。2022/06/27
ピロ麻呂
39
おもしろかった🎵校閲ガールほどぶっとんでないけど、やっぱり宮木さんは言葉選びのセンスがいい!会話がめっちゃおもしろい😊2022/10/01
こばゆみ
16
表紙とタイトルの感じで、天真爛漫な女子高生のキラキラな毎日が描かれているかと思いきや、割と複雑な家庭環境の子たちがわんさか出てくるお話。特に主人公の友麻は母子家庭で育ち、しばらくして母親も蒸発。長崎の独特な島文化に悩まされながら、寮生活を送っているという人生ハードモードな17歳。でも決して暗い話ではなく、エステを学ぶ高校というのは新鮮だし、ヘイスミやらSHANKやら、好きなバンドの名前が出てくるのも嬉しく読んだのでした!2022/06/27
ツバサ
15
家庭の悩みを抱えて、恋もピンとこない。そんな主人公が成長、変化していく様子がじっくり描かれているのが良かったです。緩やかに時は流れながらも確かに前へ進んでいく登場人物達に勇気を貰えます。2022/06/06
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