死の衝動と不死の欲望 脳死・自殺・臨死の思想

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死の衝動と不死の欲望 脳死・自殺・臨死の思想

  • 著者名:本宮輝薫
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 青弓社(2022/04発売)
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  • ISBN:9784787210241

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内容説明

身体を機械化し、死を真空化する近代医療の彼方にあるものは何か? 東洋医学・心理学・哲学の知見を交差させ、自殺の心理と死の瞬間の意識を照射し、死の意味を解読する。死と生の欲望に引き裂かれた人間存在の限界についての考察。
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目次

まえがき第1章 脳死・臓器移植について 1 議論の整理  1 なぜ問題なのか  2 さまざまな立場  3 三つの脳死 2 脳死・臓器移植のパラダイム  1 原子論、機械論、因果論  2 物心二元論  3 脳中心主義  4 大脳中心主義  5 不可避の脳移植  6 大脳は自己意識の座ではない  7 自己意識中心主義  8 人間中心主義  9 自己意識中心主義プラス人間中心主義  10 人間サイボーグ化  11 人間ロボット化  12 功利主義  13 極限利用主義  14 無脳児の利用  15 人体資源論  16 功利主義に抗して  17 進歩という神話  18 カニバリズム  19 善悪二元論 3 現実的になにが可能か  1 しかし、脳死・臓器移植を否定することはできない  2 人はいつ死ぬか──ドナーの立場から  3 臓器摘出のための暫定的な死  4 臓器摘出のためのその他の条件  5 移植が必要となるとき──レシピエントの立場から  6 移植の必要性を減らすこと  7 臓器移植はどこまで許されるか  8 まとめ第2章 自殺の心理から死の意味を考える 1 K・A・メニンガーの自殺論  1 殺したい──殺人欲求  2 殺されたい──被殺害欲求  3 死にたい──死そのものへの欲求  4 慢性的自殺  5 自殺は原否定性を癒す行為である 2 J・ヒルマンの自殺論  1 医療における死  2 生と死の円環  3 死を老年のためにとっておくことはできない  4 象徴的な死と実際の死  5 いかなる死も自殺である  6 分析的絶望  7 希望のパラドックス  8 死後の心理療法  9 人は死を受け入れることも、死を覚悟することもできない第3章 死の体験の意味 1 死の事実と神話  1 自然の死  2 死後世界の生成的構造論  3 臨死体験ならびに類臨死体験 2 死の瞬間  1 死は瞬間ではない  2 死の瞬間に意識水準の低下が起こり、無意識が全面的に解放される  3 死の瞬間は意識と無意識が全面的に対決する瞬間である  4 死の瞬間は魂が救済される瞬間となりうる  5 魂の救済としての聖婚  6 死はすなわち悟りではない  7 死は審判の瞬間である  8 自殺と臨死体験  9 無意識は死後の生を信じている 3 『チベットの死者の書』を読む  1 三つの解説のとき  2 チョエニ・バルドゥ(存在本来の姿の中有)──第三の光明の体験  3 シパ・バルドゥ(再生へ向かう迷いの状態の中有)──第四の解脱のとき 4 死後に意識は存続するか  1 死にいたる意識のプロセス  2 肉体の死の苦悩の効果  3 死後の意識 5 最後に──悟りの構造  1 「無の悟り」と「空の悟り」  2 個の悟りを超えてあとがき

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