とことん!部落問題

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

とことん!部落問題

  • 著者名:角岡伸彦【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2022/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062150248

ファイル: /

内容説明

「差別の真相」、どこまで知ってますか? 同和対策事業の変遷、潜在する「身元調査」、いまだに残る「恋愛・結婚・就職」差別の実態。奇しくもこの10年余は、解放運動の明と暗が浮き彫りになった期間であった――。被差別部落に生まれ育ち、大学卒業後、地方紙の記者などを経てフリーライターになった著者よる「差別」の現場のルポ。雑誌などに発表した原稿を加筆・修正して単行本にまとめました。
●部落問題とは何なのか
部落差別は大きく変わった。一般的に、若い世代の人は部落問題の知識があまりない。だから、著者は昔のように部落差別の実態を執拗に訴えることに違和感を持っている。しかし、人は時には得体の知れないものに惑わされることがある。たとえば、心霊スポットなどに代表される怪奇現象のように。気になる人はとことん気になるが、気ならない人はまったく無関心。その心理は部落差別と近いのではないか――。本書では、差別の本質的な問題を考察したエッセイを多数収録しました。
●ルポ 部落の現場から
阪神淡路大震災では被差別部落でも大きな被害とたくさんの犠牲者が出た。当時、被災者となったマイノリティ(在日韓国・朝鮮人や障害者など)には取材陣が殺到したが、部落問題と震災の現場を報じたメディアはほとんど皆無だった。なぜマスコミはこの問題を黙殺したのか。そして震災当時、被差別部落では何が起きていたのか。著者がその現場をルポした。
その他、被差別部落が外国人をどう受け入れた(あるいは排除したか)、その姿を描いたルポなども掲載しました。
●小西邦彦被告インタビュー
元暴力団組員にして、部落解放同盟支部長、社会福祉法人の理事長も務めていた小西邦彦が逮捕されたのは06年5月のことだった。容疑は業務上横領。マスコミは犯罪と同和行政の関係をこぞって報道したが、この事件はそれほど単純なものではなかった――。小西被告が著者だけに見せた「素顔」は読み応え充分。
〇本書の内容
被差別部落の青春群像
◎差別されはじかれて辿った「ヤクザ」への道
◎大学生、屠場を撮る
ルポ部落の現場から
◎皮革工場の外国人労働者
◎報じられなかった「阪神大震災と被差別部落」
危ういマスコミ
◎新聞社が『現代』広告を拒否
飛鳥会事件の深淵
◎小西邦彦被告インタビュー
『同和利権の真相』の深層

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

56
部落問題に関心があるというより、著者に興味があって手に取った本。東北に棲んでいると無関心というよりも、そういう問題があることすら全く知らずに過ごしてきてしまった。この本を読んでも問題の本質が理解できたとはとてもじゃないが言えない。様々な矛盾や問題が複層的に存在し、解決に向かっているのかそうではないのかもよくわからない。差別の問題については、差別そのものを完全になくしてしまうという解決と、差別問題を忘れず解消をめざす解決の方法があるが、どちらを選択すべきかも現時点では判断する材料を持たない。我が無知を実感。2016/08/21

まりもんママン゚+.*ʚ♡ɞ*.+゚

9
知らない事が多過ぎました。一つの知識として読むのもいいかも。2014/08/02

yurari

3
破戒を読んでから同和について知りたくなり手に取った。しつこい記述が多く読むのに手間取った。関係者の肉声が豊富なのでそういうのを求めている人には良いのだろうが、もうちょい体系的に同和について学びたかった私には選択ミスだった。他者に対する批判が多いのも残念。2017/09/15

えんさん(연싼)@読書メーター

2
現代の部落差別について、部落出身である著者が取材をした本。部落差別と聞くと、今ある問題なのかと疑ってしまうが、この本では部落によって今なお「危ない人たち」と避けられている風潮が残っていると感じさせられた。(「エセ同和」と呼ばれている人は、悪事の手段として「部落民」を使うらしい) そして偏見を持つ人ほど、何も知らないのに避けているという印象が強かった。2015/01/25

aya

2
はじめの方のエッセイは著者の「偏屈な」人柄が現れていて面白かったが、あとの方までその空気を持続してほしかった。読後感は悪い。あと寺園氏になにか恨みでも有るのだろうか。2014/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/379423
  • ご注意事項