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内容説明
中国の文化・制度を取り入れてきた日本。万世一系の天皇が皇帝制度と性質を異にするのはなぜなのか。日中比較文化研究者が分析する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
99
日本の天皇は万世一系を実現したが、中国の歴代皇帝はどの王朝も永続できなかった。その理由を天皇は俗世の政治に関わらず菊のような美しさを保ったのに対し、龍をシンボルとした皇帝は専制独裁を常道としたところに見る。だからこそ藤原氏や武家政権も簒奪しようとせず、象徴たる天皇の下で実権を握ることに満足したが、中国では権力を振るうためには自ら皇帝となるしか道はなかったのだ。天皇が最も中国皇帝に近づいた大日本帝国の崩壊は必然であり、皇帝が消えても中国の政治は人治主義のままだ。国と国民のあり様が菊と龍の紋章に刻まれている。2022/07/13
ふたば
8
私見だが、この著者は日本の天皇についても、天皇制についても誤って認識しているように思う。皇帝と天皇、日中の文化、歴史を比較する試みは興味深いが、あくまでも正しい認識のもとに比較している場合であって、これでは読んでいる側に訴えかけてくるものがない。日本は確かに唐代までの文化、政治を学んで国づくりをした。今でもその頃から培ってきたものが多く残っている。しかし、同じ国造りがしたかったわけではなく、学モノが無くなった後は、主に通商を通じて繋がってきたのだ。双方を同じ位置から比較せねば、成り立たない検証である。2022/10/04
偽教授
1
内容はとっちらかっているが、中国人が俯瞰した天皇制の概観に関する本ということで、興味深いテーマを扱った本ではある。2023/03/07
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