恋愛のディスクール・断章 (新装版)

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恋愛のディスクール・断章 (新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089544
  • NDC分類 152.1
  • Cコード C1010

出版社内容情報

「恋するわたしは狂っている。そう言えるわたしは狂っていない。わたしは自分のイメージを二分しているのだ。自分の眼にわたしは気のふれたものと映る(わたしは自分の錯乱のなんたるかを識っている)のだが、他人の眼にはただ変っているだけと映るだろう。わたしが自分の狂気をいたって正気に物語っているからだ。わたしはたえずこの狂気を意識し、それについてのディスクールを維持しつづけている」

恋愛の諸相を分析し、その内的宇宙を開示するのに、ロラン・バルトほどの適任者はいないであろう。この著作は、恋する主体に扮した「わたし」の体験をはじめ、友人との会話、『若きウェルテルの悩み』、ニーチェ、ラカン、禅など、さまざまなテクストを自在に引用、あるいはそっと潜ませて展開されている。不在、共苦、肉体、沈黙、夜など、バルトならではの断章形式によって「非連続の書物、いくぶんかはラブストーリーに異議を申し立てる書物」となった本書は、刊行直後から今に至るまで、世界中で多くの読者を惹きつけている。いつでも、いつまでも読んでいたい本である。

内容説明

恋する主体である「わたし」が自身の経験、会話、オペラや歌曲、文学作品で奏でる、言語と恋愛の相関図。友人との会話、『若きウェルテルの悩み』、ニーチェ、ラカン、禅など、さまざまなテクストを自在に引用、あるいはそっと潜ませて展開。不在、共苦、肉体、沈黙、夜など、バルトならではの断章形式による「非連続の書物、いくぶんかはラブストーリーに異議を申し立てる書物」。

目次

底なしの淵に沈む―「おもいの淵に呑み込まれ、圧倒され…」
不在―不在の人
素晴しい―「素晴しい!」
肯定―手に負えぬもの
変質―鼻の先に
苦悩―苦悶
無力化―恋に恋する
苦行―苦行者のように
アトポス―アトポス
待機―待機〔ほか〕

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン] [Barthes,Roland]
1915‐1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった

三好郁朗[ミヨシイクオ]
1939年生。京都大学文学修士。京都大学名誉教授、京都嵯峨芸術大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マッピー

14
ロラン・バルトの箴言の何かを読んで「なるほど!」と思ったんだよねー。だからって、まるまる一冊の彼の文章を理解できると思っていたのか、私は!いやもう、全然歯が立ちません。そもそも難しいことを理解できる頭ではないこと、そして恋愛にそれほど興味がないこと。いやもう、全然歯が立ちません。その人の死を心から悲しむのは母親だけだ、とか、電話は偽りのコミュニケーションであるなど、「なるほど…」と思う文章がないわけではないけれど、引用される文章もロラン・バルトの思索もまあ難しい。2024/02/07

ハルト

12
読了:◎ 恋愛についてを噛み砕き、分解する。断章形式で語られるテクストは、著者の体験、引用、読書からひっぱりだされ、練り込まれ、新たなディスクールとなって生まれ変わる。恋愛については、なるほどなと思うものと、そうなのかなと思うものとが交ざりあっていて、幾度となく読み返したい気持ちになった。2020/12/31

うた

8
バルトの文章はブランデーのようなもので、とても心地いいけれど、読み過ぎるとクラクラくるので毎日2-3章ずつ読んだ。恋愛のディスクール(どたばたや騒乱)を古今の文芸や自身の体験をまとめたもの。恋愛をしたものにしかわからない苦悩、空回り、妄想、執着といったドタバタを丁寧に集め読み解いた本といえばわかりやすいが、当時の自分を思い返してなにやら面映い。プルーストのスワンやスタンダールがすぐに思い当たるも、ゲーテのウェルテルから引用が圧倒的に多い。かの本で自殺者が増えたのはどうやら日本だけではなかったらしい。2024/05/26

uchiyama

2
この本は救いになるのですが、まず、恋する者の一喜一憂を招く事態が、取るに足りない出来事によるのだということを確認でき、次に、それでも尚、その瑣末事が、切実で強い苦悩を生み、ときに死をもたらすほどである、ということへの寄り添いがあり、そして、これが最も重要ですが、苦悩を俯瞰する、恋というものを一つの言説とする視点、恋の個別性ゆえに、人を救うための様々な体系が取りこぼしてきた場を、巷に溢れる共感などとは別の視点として創造するからです。「いかなる形容詞も付加」せずに、「解読の必要を認めない」愛に至るために。2022/10/13

hryk

1
恋愛をめぐる古今東西のテクストを集めた本。ときどき思い出したように読み返す本。2022/07/17

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