内容説明
生年月日から導く命式で霊感の有無まで分かるという占術、算命学。その占者が遭遇した偶然とは思えない戦慄現象、宿命の怪を綴った異色の実話怪談集!
子を授かりたい一心で土地の無縁仏に縋った女性が体験した恐怖。生まれた娘と自身の命式にはある絆が…「二階の窓」、昭和20年、枕崎台風で土砂災害に見舞われた女性。彼女のその日の運勢には恐ろしい暗示が…「忌神の降る夜」、怨霊に祟られた一族。次々と禍に見舞われる分家、対する本家が無傷な理由とは…「呪われた一族」、家をつぶすことが自分の使命だと語る女性。異常干支だらけの家系の根深い因果とは…「白い着物」――他、全25話収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tow
5
やはり期待通りの面白さ、いや怖さだった。楽しみすぎてもったいなくて(いつもそう)、ちょっとずつちょっとずつ読んでたのに、終わってしまった一冊。2022/05/15
山崎にう
2
購入。算命学の占者である筆者が、依頼人や業界を通じて得た知人から聞いた数々の怪異譚。その関係者の生年月日を算命学で占うと、彼らと怪異の遭遇は逃れられぬ宿命であったかもしれないとの結果に、筆者はいつも慄然とするのであった――。作品中にしばしば算命学と思われる用語が出てくるのですが、軽く読むに相当ややこしく知識の要る占いのようで、ほとんど読み飛ばしてしまいました。でも怖いところはしっかり怖いので良かったです。いちばんインパクトがあるのは、妻がいるにも関わらず筆者の知人女性に夢中になった住職の話ですかね。2024/08/15