内容説明
子どもだけでなく多くの大人もつぶやく言葉、「もうサイアクだ!」。
6人の作家が、このフレーズをキーワードにつむいだ短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
80
児童書。YA。「もうサイアクだ」が物語の冒頭なのか結末なのかでだいぶ違う。短編6つ[くーみんのひみつの占いブック 藤重ヒカル]コイン占いが当たる[小さな呪いなら 令丈ヒロ子]呪いアプリ「ノロカナ」ホラー[二十五分間のセンター 有沢佳映]喧嘩してる仲良し2人の間に挟まれてバス移動[ねぞう探偵 長江優子]パンツ落としたのは誰だ[約束 福田隆浩]学校来ないという女子に自信をつけさせるため、音痴が歌う[足跡 瀧羽麻子]写真コンテストで特別賞撮ったのは弟▽ホラーぶっ込む令丈ヒロ子好き。25分間のセンターコント最高。2022/07/29
頼ちゃん
5
最後の「足跡」が好き。2022/11/14
kira
3
「もうサイアクだ!」という一言をキーワードに児童文学作家が物語を紡ぐアンソロジー。どのシーンで、タイトルがつかわれているのか探しながら読むのも楽しい。「二十五分間のセンター」社会見学のバス移動、「ねぞう探偵」移動教室、「約束」苦手克服の3話が特に気に入った。2023/12/24
芦屋和音
1
「もうサイアクだ!」と言っちゃうような全6話の短編集。『小さな呪いなら』(令丈ヒロ子)はベテラン作家さんならではどんでん返しに震えた。『二十五分間のセンター』(有沢佳映)は主人公の心の中のツッコミに共感(笑)。『ねぞう探偵』(長江優子)は、集団ねぞう現象というアイディアが面白い◎短編集だけど非常に満足度の高い一冊。2022/04/27