中公文庫<br> アスリーツ

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中公文庫
アスリーツ

  • ISBN:9784122071872

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内容説明

陸上では、自分に失望した。もう、負けたくない――。

結城沙耶は、中学2年で出場した全日本中学陸上広島県大会100メートルハードル女子決勝で転倒し、失意のうちに陸上部を退部した。親友の松前花奈に誘われ、広島の進学校・大明学園高校へ入学し、射撃部に入る沙耶。初めて構えるビームライフルの重さに驚き、個性豊かな先輩たちに励まされ、童顔の監督・磯村辰馬の指導を受けつつ、未知の競技に戸惑いながらも花奈とともに励む毎日だったが――。
五輪種目のライフル射撃と格闘する少女たちの喜怒哀楽に心震える、名作『バッテリー』に連なる10代の挫折と再生の物語。
〈解説〉斎藤美奈子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろりん

13
中学の時に陸上競技で挫折を味わった結城沙耶。親友の松前花奈に誘われて、進学した高校の射撃部に入部。次第に射撃の世界にのめり込んでゆく沙耶ですが…。あまり知ることがない射撃の世界が生き生きと描かれていて、興味深かったです。射撃に出会って天性の才能を開花させた沙耶ですが、こういう人が出ると、どうして周りは足を引っ張りたがるのでしょう?自分と向かい合い、成長してゆく沙耶に対して、周囲の妬みというのは個人的には大嫌いなパターンなので、そこはいただけませんでした。2022/04/12

読書国の仮住まい

5
ボリューム 元ハードル選手、射撃に出会う 世界観 沙耶は中学時代ハードルをしていた。 県大会決勝、転倒してしまい退部。 そこへ親友の花奈に誘われて射撃大会を見学。 そして射撃部がある高校を目指す。 練習よりも本番で結果を出す沙耶だが、何者かの嫌がらせを受ける…。 補足事項 結局誰が犯人であったのかは不明のまま。 個人競技である以上、誰かの足を引っ張ったところで自分の成績が向上するわけではない。 そこに向き合えた沙耶だから高みに登れたのだろう。 故に彼女がアスリートということか。 そこに友達や仲間はない。2022/11/22

くらーく

4
文庫本280ページ弱に収まっているので、他のスポーツ関係の著作とは違う(もっと書いて欲しい)けど、一気に読ませるし、続きも気になるし。こんなマイナー(失礼)な競技を良く題材に出来たなと思いますわ。 思わずYoutubeで探しましたよ。1㎜の的ってどうやって当てるのかねえ。2022/06/22

ハナジロー

4
🌟🌟🌟🌟☆2022/04/08

たまりんどすい

2
読みやすかった。高校からライフル射撃を始めた沙耶がライフルの実力をめきめき伸ばし、いじめにも負けずオリンピック出場を果たす物語。マイナー競技だけに夢物語ではなく実現可能な話だということ。なるほどと思った。2023/08/15

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