内容説明
150年前の横浜開港とほぼ同時期に形成された「横浜中華街」。中華料理店がひしめき合い、活況を呈するこの街の、波瀾に富んだ歴史は意外と知られていない。関東大震災、空襲で灰燼と化し、文化大革命の頃には国民党支持、共産党支持に分裂、深刻な事態に陥ったが、華僑たちは比類なき知恵とパワーで、世界で最も安全なチャイナタウンを創り上げた。「唐人街」と呼ばれた開港直後から、新華僑が闊歩し始めた現在まで、横浜中華街の歴史を追う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
29
黒船来航あたりから、歴史的背景を元にきちんと描かれている本でした。もう少しさらっと読めるものかと思っていたので、ちょっと面喰った感じでした。中華街に行くことはほとんどないのですが、神奈川県民として中華街の歴史くらいはさらっておいてもいいかな、と思って読みました。2015/03/08
らっそ
8
中華街の歴史を軸とした、開国後からの日中関係史。戦後の混乱期についてはIKURAちゃんがラジオで少し話していたので興味はあったけど、想像以上にカオスだった。内容とは無関係だが著者の勤務先が拓大で、曾祖父が玄洋社初代社長というのが味わい深い2020/01/19
ゆふいん
2
横浜開港当時からの歴史と共に中華街を紹介していて分かりやすかった。次は現在の中華街に関するルポを読んでみたいと考え、物色中。2009/11/11
Carol
1
横浜に華僑の人たちが来たのって、開港の時だったんだ!知らなかった〜!そして、中国・台湾・日本の外交がどんな状態かによって、中華街の人たちは大変な想いをしていたんだな…。私は物心ついた時にはもう今の中華街の雰囲気で楽しいところというイメージしかなかったけれど、明治・大正・昭和初期・戦後と様々な困難を乗り越えて今の姿になっていることを知れてよかった。いつも食べ物しか見ていなかったけれど、次は関帝廟も見てみたいと思った。2022/08/11
GEO(ジオ)
1
横浜中華街の歴史について書かれた本。最初は中華料理の街ではなかったとか。2010/07/17
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