内容説明
ハプスブルグ帝国の末期に生まれ育ちながら、近代建築の地平を切り拓いた先駆者ロース。その装飾を排した建築作品は、当時のウィーン社会において物議を醸すことになる。文筆活動においても舌鋒鋭くラディカルな文化社会批評を展開したが、本書はそのうち重要な論考を精選した一冊である。有名な「装飾は犯罪である」をはじめとした過激な発言に満ちている一方で、ギリシャ・ローマを範とするような古典主義的な思考も随所に覗く。幅広い交友関係を反映して、シェーンベルクやココシュカなども登場。急速な変化を遂げる激動の世紀末・20世紀初頭のウィーンを中心に、モダニズムの強い息吹に触れることができる。
目次
ウィーン・プラターの旧万国博覧会、ロトンダ展示会場において展示された室内空間について
デラックスな馬車について
建築材料について
被覆の原則について
ポチョムキンの都市
女性と家
建築における新・旧二つの方向──最近のウィーンの芸術思潮を十分考慮した上での比較検討
馬具職人
ウィーンにおける最も素晴しい内部空間、最も美しい貴族の邸館、最も美しいが近々取り壊しの運命にある建築物、最も美しい新建築、最も美しい散歩道
住居の見学会
余計なこと(ドイツ工作連盟)
文化の堕落について
装飾と犯罪
ミヒャエル広場に面して立つ建物についての二つの覚え書とその補章
建築について
私の建築学校
ベートーヴェンの病める耳
カール・クラウス
郷土芸術について
ペーター・アルテンベルクとの別れにあたって
住まうことを学ぼう!
シカゴ・トリビューン新聞社社屋──柱としての建築
アーノルト・シェーンベルクと同時代人達
近代の集合住宅
ヨーゼフ・ファイリッヒ
オスカー・ココシュカ
訳註・解説
図版目録・出典
挿図目録・出典
訳者あとがき
再版に際して
感想・レビュー
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nobi
ステビア
またの名
Ramo
oDaDa
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