内容説明
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ある夏、台風前日の夜中に訪れた、小さな手のひらサイズの子猫たち。
それが、チビタ、チョロ、マーくん、ミンミンとの運命の出会い。
わが家には先住者のモモも含めて全5匹の猫が住みつくようになった。
なかでも、名前どおりに一番小さいチビタは、ご飯を食べるのも遅いし、ほかの猫からちょっかいを出されるし、もっと「がんばれ!」と応援したくなる。
小さくてよろよろしながらも一生懸命に生きているチビタ。なのに、過酷な試練が襲いかかる。
安楽死かそれとも両手を切断するのか……。
切断となれば、自分で排せつや食事、体を動かすことができなくなる。かかりつけの獣医師は「猫の義肢は例がない」と安楽死を勧める。それに、義肢が外れれば肉球のない足先に負担がかかり、骨が皮を突き破ってしまうという。
飼い主のわたしは悩みに悩み抜く。そして決心する。
「一生介護でもいい。チビタは絶対死なせない」
小さな体に宿る大きな生命力が生み出した奇跡の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あくび
3
私も著者と同じ選択をしたと思う。2018/11/11
ybhkr
2
賛否両論はしかたない。うちは一匹飼いで基本外には出さず(隙をついて出られることもあるけど)育てた。都会だから電車、自転車、自動車、拾い食いなどのリスクはあるが、トラバサミは考えられない……。室内飼いに関してはやはり都会の感覚なのかな…。地方にすんでる知人は20歳すぎて目が不自由になって、縄張り争いに負けても、本猫が外に出たいと望むなら出している、と聞いて、うちだったら首輪に紐とかハーネスとかで人間ついてなきゃ出さないよなあ…と思った。障害猫&多頭飼い…難しいけど猫たちが幸せそうなのでありかな、とは思います2015/02/06
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
野良猫の、野良猫による、野良猫のための本。 交通事故と思われる猫の怪我。 生きようという意志と、自分の子供のように援助しようとする著者。 事故や障碍から、這い上がっていく様子を、心あたたまる写真と文でつづっている。 自分では、人間であれば、ひょっとしたら痛々しくて見られなかったかもしれない。 猫だから、違う視点で見られたかもしれない。 生きようという意志の大切さを感じた。 獣医さんや、周りの人、周りの猫の援助や協力や無視があってこそ、 今があるのが分かる。 写真も、野良猫らしい2012/04/21
La Principita
1
いろいろ議論もあるようだが、私は純粋に著者のチビタへの思いと、何より両手をなくしても、行動が制限されても淡々と無心に生き抜くチビタの生への姿勢に涙が出た。
アズサ
1
義足や延命ゎ賛否両論あるかも。全ての動物には当てはまらないかもしれないし。でもチビタが義足をつけて走り回る写真や外で飛び出して行く姿は、幸せそうに見える。もっとチビタの可能性が広がりますように。そう思わずにはいられません。2011/05/27
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