内容説明
数学を嗜む人々の中で、「おもしろいこと(摩訶不思議なこと?)を考える人」として認知度の高い著者が、普段どのような思考で、数学と向き合っているのか?
他人と全く違う視点なのか? それとも些細なアプローチの違いなのか?
鯵坂もっちょ氏の頭の中を、365日分のエッセイで読み解いていく。
ここ数年で、結婚、双子が誕生と等比数列で家族が増えていった日常を、綴りながらも
数学の面白み、発見、数学的思考のヒントも楽しめるはず!?
【目次】
・3月 好きな複素数は何ですか?
・4月 3密は数学用語
・5月 バビロニア人に伝えてくれ
・6月 センチメートル速1/5秒
・7月 あつまれ 鳩の巣論法
・8月 寝起きで聞くには重大すぎる
・9月 豆腐でコンピューターを作るには
・10月 お腹の中の集合と位相
・11月 環はオムライスである
・12月 聖なる夜には素因数分解
・1月 1引く2割る3足す4かける5
・2月 必要でないが急を要する
・3月 2の冪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
56
この数学への楽しみ加減と、一方で、日記そのものの力の抜け具合の妙がいい。う~んと唸ったり、あららあ~と脱力しかけたり。全部合わせて、楽しい1冊。脳みそと心が柔らかくなった。2022/09/10
Take@磨穿鉄靴
34
のんびりと楽しめた。分からないところもあったけど勉強していけばいずれ出逢うだろう数学の問いかけも今後の楽しみとしてとっておく。2/13の日記が好き。「数学が苦手だけど好き」という存在の許容。間違ってもいいし時間をかけて泥臭く解いてもいい。という試験から離れた大人のスタンスから言えばもっともなことだけど忘れがちな大切なことを再認識出来た。とは言え今月は数学検定がある。あ、大人も試験あるね。ああ!もっと数学に触れたい。近付きたい!★★★☆☆2022/10/12
こまり
30
とにかく面白かった。数学のファンである作者がいろいろな難しい定理や法則をわかり易くユーモアを交えて解説してくれる。一年間の日記なのでその日にあったことや考えたことなどが綴られていて、その発想が何とも不思議で可笑しくて結構笑った。こんな風に日々の出来事を考えていたら楽しいだろうなぁ。数学の面白さと不思議さ、奥深さを堪能できる一冊。とても良い感じで気分転換ができる本だった。「1=0.99999…」は知らなかった。2022/08/23
Akki
11
数学を全力で楽しむ術を知っている人の日記風コラム。何かの学問に少し造詣が深くなると、世の中を見る手段が増えて面白いよなぁと、改めて感じた。そして、数学という酸っぱいブドウをやっぱりどうしても食べたい私。1ヶ月くらいサボっていた高校数学の問題演習を再開しようと心に誓いました。2023/03/16
きゅうくつ
10
いやぁ笑った!楽しかった!読んでる時間の大半は声出して笑ってた。確かに、数学脳と文才が同居してる。笑えるという意味でのおもしろさだけでなく、新たな視点、知識、考え方を得られるというおもしろさもたっぷり。そして、随所に感じられる、奥様との愛情あふれる関係に心も温まった。2022/04/30
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