内容説明
友人のアニック・コジャンのインタビューに答える形式。アリミはボーヴォワール、シモーヌ・ヴェイユと並ぶフランスフェミニストの第一人者で、アルジェリア戦争における拷問に対する闘い、強姦の厳罰化、人工妊娠中絶の合法化、パリテ(男女同数制)の先駆となるクオーター法成立、EUにおける女性法の平等化推進などに尽力した。
目次
はじめに
第1章 不当な仕打ちに傷ついて――反抗的な子ども時代
第2章 わたしの自由は人々の自由に役立つためにある
第3章 強姦、それは日常のファシズムだ
第4章 「ショワジール」……女性同士の友愛を力に
第5章 政治の世界にフェミニズムを
第6章 女性弁護士として、いつまでも
おわりに 松明を手渡す
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
89
フランスの保護領だったチュニジア生まれの弁護士ジゼル・アリミ(1927—2020年)晩年のインタビュー本。アリミは、アルジェリア民族解放戦線の活動家を弁護した「女性弁護士」として知られ、サルトル、ボーヴォワールと親交があり、フランスのフェミニスト活動家で政治家でもあった。このインタビューは、自身の生い立ち、女性弁護士としての社会参加(アンガージュマン)、女性の権利と自由を求めてきた活動を語っている。→2022/02/21
えりー
3
私は現在34歳です。中学生の息子がいます。 この本を読んで沸き上がってきた感情は、小学生のときに見た「少女革命ウテナ」のときと似たような感情でした。また、子供がまだ2歳だったときに働いていた当時の職場の女性の上司に言われた言葉も思い出しました。「女の人は男の3倍以上努力しないと生きていけない」 経済的な自立と時間の使い方、現在も深く考えさせられます。 女性に生まれてきてよかった。と、心の底から思えるような人生にしていきたいです。 まだまだ、勉強と努力と仕事と生活と子育て頑張ります。2022/01/31