内容説明
なぜロシアはウクライナに軍事侵攻したのか? それに対してアメリカや中国はどう動くのか? 日本はどんな対応をするのか? 世界のパワーバランスは? 経済はどうなる?
日々のニュースを見ていて次々と疑問が浮かぶ、そんな経験があなたにもあるのではないでしょうか。
実は、それらの疑問は少し前の歴史ををさかのぼることで解決できます。つまり現代史を知ればいいのです。
なぜなら、現代史に残るできごとは、毎日報道されるニュースから始まっているから。いまのニュースの発端は現代史のできごとの延長線上にあります。
「東西冷戦」や「イスラム情勢」「世界の軍事力」「世界経済」など、いまさら恥ずかしく聞けない現代史のきほんを、池上さんがやさしく解説します。現代史を理解するだけで、日々のニュースは各段に面白くなります。
知識を得ることは、画像の解像度が高まることに似ています。ひとつひとつのニュースは点でしかありませんが、視点を世界に広げることで、それは線になり、さらに歴史から見ることで、面に拡大していきます。地理から歴史からニュースを見ることで、点だったニュースが面の一部として理解できるようになる。知識を得るごとに解像度が増し、世界の見え方はどんどん鮮明になります。そんな「現代史を学ぶ意義や楽しさ」を実感できる1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けぴ
49
ロシアがウクライナに侵攻した理由、中国と台湾の歴史的背景、ソ連崩壊した経緯、イスラム情勢、中国の経済大国になった理由、日本のバブル経済の歴史、リーマンショックとは何だったか、日本の自衛隊の軍事力は世界5位、北朝鮮の核開発とアメリカの関係などが、池上彰さんらしく分かりやすく簡潔に解説される。コンパクトにまとまった良書です。2023/10/29
maxa
40
米ロ、米中、イスラム国、軍事力、北朝鮮…。思いっきり苦手分野の話。ニュースで単語が耳に入ってくることはあってもスルーしてきたその裏では、いつかちゃんと知らないといけないよなぁと常々思ってはきた。で、読友さんのわかりやすく説明してくれているとのレビューに釣られてついに読んでみた。ふふふふふ。…基本がない人が読むと笑ってしまうくらいやっぱり難しい。到底理解できたとは言えない。でも世の中、なんてズルい国が多いのだろう。日本はなんて甘いのだろう。スイスってば凄い。というくらいには以前より理解できた気がする。2023/03/08
楽
37
22年4月。ウクライナ情勢、米中新冷戦と東西冷戦、イスラム、世界経済、北朝鮮の核・ミサイルなど。池上さんと番組スタッフが書いており、図表も多いのでわかりやすい(鼻削ぎに遭った女性の写真は必要?)。基本中の基本なので、物足りない、もっと知りたいと思ったら、別の書籍等に当たりましょう。それにしても、バブル前後の日本と来たら、為替や不動産転がしといった楽な儲けに走ってしまって、地道な教育や研究を疎かにしたことがいまに至る不振の一因という気も。2022/06/05
mintia
26
今現在、世界で起こっているニュースも現代史が分かれば読み解くことができる。図解が多く読みやすくて分かりやすい。2022/11/05
みち
23
流石池上さん、物凄くわかり易く説明して下さっている。現代の世界の状況が、過去を知る事で整理されていく。これを読んで、中国の脅威を感じました。2022/06/05