内容説明
泥沼化するウクライナ戦争の結末は、プーチン失脚しかあり得ない! 1990年代、KGBを退職して以降のプーチンに注視し続けてきた軍事ジャーナリスト、黒井文太郎氏によるプーチン論考の決定版。プーチンの思考、戦略はあのヒトラーと同じだという恐怖の現実。ウクライナ、そして世界情勢の行方を知るには、この男の経歴と素顔を知らなければ語ることはできない。緊急出版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つーちゃん
16
軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏による「プーチンやべぇぞ!」な本。2014年クリミア侵略から、2015年アサド政権援助、そして現米大統領の当選を経てウクライナに突っ込んだ経緯が分かる。その他にも暗殺や情報操作など、黒い部分を赤裸々に解説してくれる。政治のこと全然分かんないけど、なんとなくオバマとかバイデンとか平和的な感じでいいなーって思ってたけど、それがプーチンの勢いになっちゃってるって思うと、国外に干渉しないリーダーも考えものだなぁと。米が世界警察の役割でなくなった今、国際機関の在り方が問われるよねぇ。2022/10/12
sakadonohito
10
ウクライナ侵攻を機に出版されたような内容の本。過去プーチンが何をやってきたのかを解説。極悪非道な現代のヒトラーという評価だ。残念なことに?大半は周囲の人間の説明やFBS、GRUがやってきた暗殺の話や情報操作とハッキングの話でプーチンの激ヤバエピソード全然無いやんけ!となった。フェイクニュースやSNSを活用した情報操作は得意らしいので皆さんもお気を付けてくださいまし。最後に外務省はロシアが北方領土返す気無いのいい加減認識しろと書いていた。2024/09/10
Marcel Proust
10
「21世紀のヒトラー」である戦争犯罪人プーチンの実態を詳細に解説した本だ。2022年にウクライナ侵略戦争を始めてプーチンは突然悪人に豹変した訳ではなく、その実態は20年前に権力を掌握した直後のチェチェン侵略やシリア内戦への関与、14年のクリミア侵略などを見れば到底民主主義や人権・言論の自由などを容認する人物ではない事が明らかだ。旧KGBの後継諜報機関による欧米社会分断を目的としたネット工作にも触れている。北方領土交渉についても最初から1島たりとも返還の意思はなく、鈴木宗男や佐藤優の主張は荒唐無稽だと分かる2023/12/22
Aby
9
2022年2月にウクライナ侵略が始まったが,2000年代初頭からプーチンの「戦争犯罪」は蓄積されてきた.日本国内ではスルーされたが,BBC World のおかげで知りえたことも多かった.◆「第6章 北方領土問題でプーチンに翻弄された日本」では,日本の政治家の振る舞いも.返還する気がない相手に「日本側の独り相撲,早合点,誤認識」(p.275).交渉して問題が解決されるかのような期待を妄想してきた.成果がないことは分かっていて日本国内向けに芝居をしてきたのか,全く分かっていなかったのか.2022/06/26
都人
7
軍事専門家の著者が示したプーチンの正体はヒットラー。ウカラウナをネオナチと攻撃しているが、プーチンがナチそのものと断じている。プーチンが死なない限り、ウクライナの戦争は終わらないのか。2022/10/13




