出版社内容情報
子どもの権利論や教育法理論などで大きな功績を残し、2021年に急逝した世取山洋介氏の遺稿著作集。書籍、雑誌などに執筆した中心的な論考を全3巻に編纂。各巻には編集委員による解説を付す。
第3巻は「教育法の実践的解釈と新福祉国家構想 対抗から展望へ」
目次
第1部 教育の自由・学問の自由(意見書「日の丸・君が代」に関する過去の処分歴を理由とする処分量定の加重の合法について―その教育法的検討;七生養護学校事件に関する意見書;九州朝高生就学支援金差別国家賠償請求裁判意見書;第165回国会参議院教育基本法に関する特別委員会第7号参考人招致発現;第145回国会参議院青少年問題に関する特別委員会第4号参考人招致発現)
第2部 懲戒・体罰・道徳教育・ゼロトレランス(校則「違反」と懲戒処分―高知オートバイ規制校則訴訟判決(高知地裁昭和六三年六月六日判決)を素材に
学校教育における手続的デュープロセス法理の展開
ゼロ・トレランスに基づく学校懲戒の変容の教育法的検討
「特別の教科」道徳の現段階とその批判的検討
教育の直接責任制を学校に「埋め戻す」―二〇一二年新潟県立高校生自殺事案第三次調査委員会『報告』から)
第3部 教育条件整備(教育という現物給付;教育条件整備基準立法なき教育財政移転法制―成立、展開、そして、縮小と再編;公教育の無償性と憲法 ほか)
著者等紹介
世取山洋介[ヨトリヤマヨウスケ]
教育法学者。元新潟大学教授。ハーバード・ロースクール客員フェローなどを歴任。子どもの権利条約市民・NGOの会事務局長として、子どもの権利の確立に尽力。日本教育法学会前事務局長。2021年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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