山と溪谷社<br> 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

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山と溪谷社
身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

  • 著者名:小林朋道
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 山と溪谷社(2022/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635063142

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内容説明

目をあけて眠るアカネズミ、公衆トイレをつくるタヌキ、孤島に1頭で生きるシカ、ハエに血を吸われるコウモリ--。
野生動物を「好きすぎる」著者の奮闘動物エッセイ!!
野生動物たちのユニークな生態、彼らと濃く触れ合う日常、共存のあり方まで語り尽くす。

※フィールドワーク中の写真などを使用しているため、一部、画質が荒い写真があります

■内容
1.アカネズミは目をあけて眠る 野生のアカネズミとの出会い/「テキパキ」という名のネズミ/アカネズミとドングリの謎
2.動物行動学者、モモンガに怒られる 産む子どもの数が問題だ/母モモンガに睨みつけられる/モモンガの森と生きる
3.スナヤツメを追って川人になる あの大切な「樋門」が!!/スナヤツメの不思議な生態/ここにいて、あっちにいないのはなぜ?
4.負傷したドバトとの出会いと別れ 翼の折れたハト/森で生きる生物、草原で生きる生物/ホバからもらった宝物
5.小さな島に一頭だけで生きるシカ 津生島へ上陸を果たす/調査でわかった島の驚くべき植生/ヒトが生きていくために必要なこと
6.脱皮しながら自分の皮を食べるヒキガエル 数千分の一を生き延びろ/ヤマカガシとヒキガエルの深い関係/動物の生態を理解する喜び
7.タヌキは公衆トイレをつくる コバキチ点を追え!/タヌキの雄は意外と子煩悩/溜め糞が教えてくれたこと
8.コウモリにはいろいろな生物が寄生している コウモリには立派な鼻がある/コウモリを襲う奇病の存在/生きる上でのリスクとどうつきあう?
9.ザリガニに食われるアカハライモリ アカハライモリの可愛すぎる幼体/動物行動学者、深夜の草むらで格闘する/動物との接し方についての新しい規範


■著者について
小林 朋道(こばやし・ともみち)
1958年、岡山県生まれ。公立鳥取環境大学副学長。
岡山大学理学部生物学科卒業後、京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年に鳥取環境大学環境情報学部環境政策学科(現:公立鳥取環境大学環境学部)助教授、2005年に教授に就任。
環境学部長を経て2022年より現職。専門は、動物行動学、進化心理学。
著書に『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 〔鳥取環境大学〕の森の人間動物行動学』をはじめとする先生シリーズ(築地書館)、『ヒト、動物に会う コバヤシ教授の動物行動学』(新潮社)など多数。
研究、およびプライベートでさまざまな動物と交流を深め、数々の知られざる生態を発見してきた。
ヒトと自然の精神的なつながりや、動物行動学を活かした野生生物の生息地の保全にも取り組んでいる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーちゃん

51
2022年発行。表紙と途中を飾るイラスト及び1ページコミックからコミカルな内容かと思いきや、9章それぞれの終りに必ずヒトと自然、および野生動物との共存についての問題提起があり、「先生!」シリーズより突っ込んだ内容となっている。シリーズ内でドバトのホバを読んだのは何冊目だったか。他の動物たちもほとんどがシリーズに登場しているが、この本では動物の生態に加えて先生の意見、主張の割合が大きい。動物行動学の新たな可能性に期待します。2023/07/10

canacona

27
他の本よりも、ちょっと真面目に動物との共生のことが伝わってきた。もちろん、今までもちゃんと伝わってきてはいたのだけど😁ヒトの本能に野生動物の生息地を守ろうという思いが備わっていない、というのにはハッとした。ヒトの生存、繁殖に野生動物が有益に働くことはないから。けれど、この世界はヒトの生命維持装置と考えると、自然や野生動物も重要になってくる。適度に折り合いをつけて、自然との共生を考えていくのはとても興味深かった。小難しいことを抜きにしても、ドバトのホバは可愛いし、イモリやカエルにも親近感が湧いてきます。2022/07/19

トムトム

20
図書館の自然科学の欄の本をよく読みますが、みんな同じ結論に達するようで。人間も自然のうち。自然を保護するとかではなく、その営みの中に人間も組み込まれています。というか、それを自覚して自然に生きられれば幸せ。なんて話を一般社会ですると変人扱いされるので要注意です。こっち側に来た方が色々納得がいって矛盾なく生きられると思うのだけれど。2023/12/24

K.H.

13
筆者の動物に対する愛情が伝わってくる、楽しい本だった。もっともそれは筆者の言うところでは、動物を擬人化してしまう人間の脳の働きなのだそうだが。特に怪我をして飛べなくなったドバトの子を保護してずっと飼う話が好き。ただし著者は、人間は野生動物に配慮する本能を有していないという。人間の生命を維持する環境を守るには、野生動物の保護も必要なのに、である。そこで本書で語られる共存のあり方は案外生臭く、野生動物保護がそこに住む人の利益になるような仕組み作りを目指すものとなる。それはそれでまた難しいだろうけれど。2022/10/22

七月せら

12
「先生」シリーズに登場した動物達を思い出しながら、動物と人間の共存に関する動物行動学者としての小林教授の考えや想いを知ることができ、とても興味深かったです。なかでも、小林教授の意見を真摯に受け止め公共工事のあり方を検討したり、工事の後に生き物が住みやすい水場を作ることを約束し実行した市職員の対応が素晴らしいと思いました。一公務員として、私もそのようにありたいです。2023/02/16

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