岩波ジュニア新書<br> 自分を変えたい - 殻を破るためのヒント

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波ジュニア新書
自分を変えたい - 殻を破るためのヒント

  • 著者名:宮武久佳
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 岩波書店(2022/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005009442

ファイル: /

内容説明

いつも同じファッション,いつものメンバーといつもの場所でいつもの話題で盛り上がる…….親や教師に言われるままに進路を選び,大学は「人生の夏休み」だから適度に遊んで楽勝科目で単位を稼ぎ,安定した企業を目指して就活中…….今までそれなりにうまくやってきたけれど,これからもずっとこのままでいいのかなあ?

目次

はじめに┴序 社会人教授がみた大学生┴カラに守られて育つ/学校は生きづらいところ?/自分の軸を鍛える/社会人教授とは何か/学校と会社は別物/大きな船に乗る/間違えたと思ったら引き返せばいい┴1 同調圧力がカラを作る┴カラを破ると気分爽快!/本当は別の学部に行きたかった/バスや電車で席を譲れない/他人の見方が取り付く/何も変化が起きない/ひとりでは破れないカラ/「日本に生まれなくて良かった」┴【コラム】1 「助けてください」が言える人に┴2 幸福になる義務┴卵を割らなければ,オムレツは食べられない/「カラを破る」制度/バラの育て方,桜の育て方/「あなた」を生きるのはあなただけ/幸福になる義務┴【コラム】2 親鳥とひな鳥の共同作業┴3 大学生に無関心な社会┴小学生より少ない大学生の勉強時間/楽勝科目のスタンプラリー/大学生の「高校生化」/300人の大教室/誰も若者の成長に関心を持っていない?/「自分の成長」を考えなかった大人/消費社会のZ世代┴【コラム】3 留学とコスパ┴4 大人?それとも子ども?┴脳の発達のタイムリミットは20代?/「大人扱い」と「子ども扱い」/人生はまだ始まっていない?┴【コラム】4 遊ぶために生まれてきた?┴5 「通過儀礼」を前に┴「先生,それ試験に出ますか」/「答えのない質問」に立ち尽くす/「はやぶさ2」と「坊っちゃん」/ペットフードを食べる/先生の顔色を見る/大人を見て育つ/「(企業)面接があるので,欠席します」/やっとスイッチが入る┴【コラム】5 「重力を笑いとばせ」┴6 「自分」と出会う┴もう一人の自分に出会う/内づらと外づら/他から見えない本当の「あなた」/私という他人/抑圧したものといずれ出会う/無意識との対話/自分の気持ちがわからない/ハートにふたをする?/自分の「影法師」を知る/いつのまにか「他人の軸」が入り込む┴【コラム】6 「昨日までの私」を知っている人┴7 「社会」と出会う┴学校というカラを破って社会人に/家族のような日本企業/個人戦の学校,団体戦の会社/社交性も必要/ピアノ調律師とマンホール/失敗しながら前に進む/「そのやかん,熱い」を教える┴【コラム】7 勇気一つを友にして┴8 学校が会社人間を作る?┴「仕事=快」が起きる時/会社員,会社人間,企業戦士,社畜/学校の価値観が「会社人間」を作る?/大きな船のx行き先は?┴【コラム】8 知っておきたい「バカズ理論」┴9 本気でカラを破る┴大学生になったとたん,英語の勉強をやめる/「教室以外で英語を使う人を見たことがない」/お手本は鈴木亮平さん/生きたモデルが人を動かす/マンガを知らない人はマンガ家にはならない/「この道ひとすじ」は危険?┴【コラム】9 女子はピンク,男子はブルー.なぜ?┴10 一人の時間を大切に┴人生,自分流.ちょっとドライに/いつものメンバーから離れてみる/日本人の「協調性」は本物か/やめませんか,「みんなが行くから自分も」/映画館に一人で行ってみる/グーグル検索の罠/従業員を大切にする会社/学生が知らない優良企業/急変する社会の中で/羞恥心,嫉妬心,復讐心/「寂しい」と嘆いているヒマはありません┴おわりに┴イラスト:西野カイン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ki-luck

3
主に大学生に向けたメッセージ本だと感じた。高校生や大学生、それに強く関わる人たちが読むと響くことが多いのではないか。期待していた内容とは違ったが、「教育」に興味がある者として楽しめました。2022/05/16

左京

2
流されるままになんとなく生きている大学生が多い日本の現状を指摘し,主体的に生きる社会人になるための提言をした本。社会に出ると臨機応変な対応や結果を求められるが,真の意味で協力することや失敗して学ぶこともでき,それができるかどうかはそれぞれの主体性にかかっている。だが,日本の学校教育は「言われたことをやっておけば安心」という思考を刷り込むなど,主体性が育つようにはなっていない。大学はそれでも自由な場所であるから,その自由を無駄にせず,自己を確立するために活用できれば,もっと活力のある人間になれるのだと思う。2022/03/27

●●

2
「自分の軸を持つ」のメッセージが、こちらの心に響きました。自分を振り返って、どうしても他人の軸に合わせる、ということが多かったと、そしてそれは後悔に繋がると、感じます。2022/04/07

QUANON

2
ジュンク堂書店で見かけて衝動買いした作品。非常によかった。当初はタイトル的に心理的な読み物かなと思った。しかし読み進めてみると、学校や社会の構造がいかにして若者の心の殻を生み出してしまうか、そのメカニズムが詳しく説明されている本だった。「大学生は子どもでも大人でもない能動的で独特な存在だ」という考え方が印象的だった。悩める大学生のみならず、大人が読んでも非常に勉強になる本。二重の意味でやさしい (易しい and 優しい) 文章もすてき。2022/03/08

やしま

1
精神論が中心。自分の抑圧された部分を「影法師」と呼んだり、ユングの「あなたが向き合わなかった問題は、いずれ運命として出会うことになる」という言葉を引用していたり、色々と印象的な言葉に出会えた。殻を破った後も挫折をするとまた殻の中に戻りたくなるものだが、それでは自分の領域は広がらないということ。それでいいのか。殻を破って失敗したら、やり直せばいいだけだと作者はいう。単純な言葉だが勇気をもらえるエールだ。戦えるところまで退却して、攻め方を変えるのも手かもしれない、と思ったりした。2023/08/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19035141
  • ご注意事項