集英社学芸単行本 トンネルの向こうへ 「あと一日だけがんばる」無謀な夢を追い続けた日々

著者名：大坂環【著】

集英社（2022/04発売）

• ISBN：9784087817157

内容説明

大坂なおみの母が明かす、自由を求めて故郷を飛び出してから、なおみがチャンピオンになるまで。喜び、その後の苦悩、そして今ふみだそうとする、新たなスタート。
「自由に生きたい！」北海道の保守的な家庭を飛び出し、駆け落ち同然でハイチ系アメリカ人と結婚。二人の娘たちがまだ幼い頃、「ウイリアムズ姉妹のようなトップのプロテニス選手にしたい！」夫がひらめいたときから、一家四人の過酷な旅が始まった。頼る人もなく、テニス業界についての知識もなく、お金もない中で、今日一日、あともう一日、と“光の見えないトンネル”を走り続けた。努力が実を結び、なおみがチャンピオンに。喜びのあとにおとずれた、とまどい、不安。悩んだ末に、また歩き出した今の思いを綴る。

目次

第１章　はじまり
第２章　自由を求め続けた根室～札幌時代
第３章　ニューヨークで本格始動
第４章　突然のフロリダ行き
第５章　私流の食事サポート
第６章　なおみ、チャンピオンへの道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[Humbaba]

当たり前の環境というのはそれぞれ違っており、自分にとっての当り前が他社にとっても同じようにとらえられるとは限らない。ただし、その違いは決して悪いものではないし、何が幸福であるかというのは自分たちが決めるものである。他人から見てどうなのかが重要なのではなく、自分とその家族が幸福と思える環境こそが重要であり、そのような環境で育ってこれたというのは幸福なことである。

2025/10/16

[Go Extreme]

はじまり： 0歳から始めたトレーニング 小さな一間のアパート暮らし カバン１つで大阪へ 天性の運動神経 突然ニューヨークへの引っ越し 自由を求め続けた根室～札幌時代： 札幌での高校時代 何よりも自由が好き ニューヨークで本格始動： 睡眠時間は３時間・NY暮らし アメリカで受けた人種差別 超節約テニス試合遠征の旅 突然のフロリダ行き 私流の食事サポート： いシンプルな手ベものを 飲み物もすべて手作り なおみ、チャンピオンへの道： すごい才能があるかも 何事もなく順調になんて不可能 あと１日・もう１日

2022/06/05

[まゆちゃん]

２人のプロテニスプレイヤーを育て上げる大変さ、辛さ、、、こんなに波瀾万丈とは… しかし、この本に書ききれない、伝えきれない事柄や出来事がまだまだあって、自分たちが知れるのはほんの一角なんだろうなぁ。 ２０年を超える、プロテニスプレイヤーの育て上げ、大変ご苦労様でした。 大坂なおみ選手、これからも応援したい存在になりました！

2025/09/18

[☕️ cannoli ☕️]

なおみちゃんは本当に努力を積み重ねてきた人

2022/09/02

[清水香理]

日本のテニスプレーヤーで有名な大坂なおみのお母様の書いた自叙伝。栄光の影には様々な苦労がある、、とは言うものの、日本でなく異国の土地でともなれば想像は遥かに超える。 なおみさんの天真爛漫な笑顔とチャーミングなコメントが取り沙汰されてるだけに、本人、お母様やお父様やお姉様の葛藤はこの書籍に書かれた以上に大変だったのだと感じた。

2022/08/08