内容説明
夏休みを水樹家で過ごす俺、綾小路和斗は父の連絡で一度帰宅することに。だが当の父はいなかった。代わりにいたのは、夏だというのに着る毛布で全身を包んだ女の子。聞けば彼女は義妹で!? そんな彼女を凛香に紹介することになり……
「小森梨鈴。この子は私と同じ、スター☆まいんずのメンバーよ」
なんと衝撃の事実が判明！ しかし尊敬する凛香の『ネトゲで結婚＝現実でも夫婦』という考えに納得できない梨鈴は、凛香に反発してしまい……。
「ネトゲは、所詮ゲーム」「私たちの世界を、否定することは許さないわ」
果たして夫婦（仮）の絆は義妹に認めてもらえるのか――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
夏休みを水樹家で過ごす綾小路和斗が父の連絡により一度帰宅することになり、なぜか父不在の家で夏なのに着る毛布で全身を包んだ少女・梨鈴と遭遇する第三弾。彼女の話を聞いて知る実は和斗には連れ子の義妹の存在。さらに凛香に紹介したことで判明する衝撃の事実。凛香の『ネトゲで結婚=現実でも夫婦』が理解できない梨鈴は人見知りの寂しがり屋で、それに凛香や和斗が大好きな彼女の妹・乃々愛も絡めた展開はなかなかカオスでしたけど、凛香の意外な一面も垣間見える中で、ネトゲを通じて改めて絆を深めてゆく彼らの関係がなかなか良かったです。2022/04/22
rotti619
12
前回和斗の嫁と信じる凛香のライバルが男性の友人や猫（しかも負ける）という、カオスの極みだった前巻からの続き。冒頭の凛香ヤンデレムーブももはや安心感すらある。和斗の元に父親から連絡があり、実は義妹がいた+スター☆まいんずのメンバーである小森梨鈴だったという、またややこしい事が起きる。ただ今回はカオス風味はやや抑えめ、梨鈴の持つ家族像と凛香のネトゲで生まれた絆との意見のぶつかり合い、そして凛香自身の心の在り方について深く触れる内容となっている。和斗の心の成長が著しくなっており、今後の彼らに明るい未来を感じた。2022/04/27
零崎夢織
10
夏休みの間はお泊りのつもりがネトゲしたくて家に帰ると見知らぬ義妹が…って巻。 ネトゲいいよねネトゲ。時間をかなり持ってっちゃいますが、本読めないくらい。まぁ接続待ちとか合間に読むんですが。2022/05/22
真白優樹
9
夏休みとなり凛香の家で過ごす中、実は義妹だった同じグループのメンバー、梨鈴と顔合わせする今巻。―――寄りかかるだけではなく支え合う、共に進んでいく為に。 凛香が今まで押せ押せな中に支える器量を見せていた今までとは違い、和斗側にも変化が見え始める今巻。思いを擦り合わせ、支える事を考え始めていく、深めていく絆の中に成長の面白さがある巻である。果たして、旦那として覚醒を始めた和斗はどんな人間となるのか。知っていく思いと深まる思いは、彼等の未来をどう変えていくのだろうか。 次巻も須らく期待であるべし。2022/04/27
chirako
8
この題材で主人公が「アイドルじゃないからアイドルの悩みや苦しみが分からない」という当たり前のことをシレっと言ってるのが面白かった。普通のラノベなら理解することから頑張るのに。もっとも、ガチで「現実でも嫁」とアイドルを頭の中で両立させてる頭のおかしいヒロインが理解できない（でも好きだ）に比べると、アイドル業の悩みが理解できないなんて確かに小さい。ヒロインがアイドルという設定を逆手にとって「家」の中の幸せをひたすら書いてるだけの構成もやっぱり少し狂ってる気がする。３巻になって一番ネトゲ要素濃いのも驚きました2022/06/23
