石原慎太郎伝

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石原慎太郎伝

  • ISBN:9784295203339

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内容説明

※本書はリフロー型の電子書籍です。

【田中角栄にも三島由紀夫にもなれなかった根源――その虚像と実像】

これほど時代と添い寝した文学者、政治家も稀であろう。敗戦からわずか一〇年後に発表した『太陽の季節』で翌年、芥川賞を受賞(当時史上最年少)。
映画『太陽の季節』は実弟・石原裕次郎出演で大ヒットとなり、「太陽族」は社会現象となる。
文壇においては、三島由紀夫に激賞され、その地位を築くが、三島事件の年、政治家となった石原が自民党内批判をする言に対し、三島は「士道にもとる」と新聞紙上で批判し、袂を分かつ。
晩年、石原は田中角栄の金権政治批判の急先鋒であった過去を打ち消し、角栄を「天才」と称える。

石原慎太郎の知られざる内奥
生前、封印された「昭和天皇の戦争責任論」発言を所収!
〈永久保存版〉スクープ評伝!

【本書の目次】
第一章 『太陽の季節』と石原慎太郎
第二章 石原裕次郎――昭和の大スター兄弟
第三章 「天皇陛下、敗戦の日に自決すべし」発言と三島由紀夫の天皇観
第四章 「青嵐会」血判事件と美濃部革新都政への挑戦
第五章 石原裕次郎死す
第六章 「私が尖閣諸島に灯台を建設した」に日本青年社が激怒
第七章 総裁選出馬と最下位得票四八票
第八章 一九九五年、なぜ石原慎太郎は永田町を去ったのか?
第九章 ノーベル賞作家より東京都知事の座
第一〇章 会見でペットボトルに入った煤を撒く
第一一章 外形標準課税導入と「三国人」発言の波紋
第一二章 銀座に装甲車と羽田空港再拡張
第一三章 東京都「尖閣諸島購入計画」の頓挫
第一四章 橋下徹との合流――最後の野望
第一五章 小池百合子一族と石原家――半世紀にわたる恩讐
第一六章 田中角栄批判の急先鋒から一八〇度転換
終章 我が友・石原慎太郎へ 亀井静香

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hideto

7
今年2月に亡くなった石原慎太郎氏。自分にとっては作家というより、都知事のイメージが強い方ですが、彼の人生を追った評伝です。華々しい作家デビュー、国会議員時代の話等々ありますが、やはり印象深いのは都知事時代の仕事の数々。ディーゼル車規制のような有効な施策に取り組んだ一方、新銀行東京の失敗(作中には出てきませんでしたが)とかもあったなと。もし、都知事を辞めたあと国政に復帰しなければ、もっと作品を発表できたのではないか?そうしたかったのではないか?色んなことを思いました。2022/05/27

Go Extreme

3
『太陽の季節』と石原慎太郎 石原裕次郎―昭和の大スター兄弟 「天皇陛下、敗戦の日に自決すべし」発言と三島由紀夫の天皇観 「青嵐会」血判事件と美濃部革新都政への挑戦 「私が尖閣諸島に灯台を建設した」に日本青年社が激怒 なぜ石原慎太郎は永田町を去ったのか ノーベル賞作家より東京都知事の座 会見でペットボトルに入った煤を撒く 外形標準課税導入と「三国人」発言の波紋 銀座に装甲車と羽田空港再拡張 東京都「尖閣諸島購入計画」の頓挫 橋下徹との合流 小池百合子一族と石原家 田中角栄批判の急先鋒から180度転換2022/05/07

mochizo

2
大下英治さんが書いたので読んでみました。改めて、石原慎太郎という人物の美学と哲学と傍若無人ぶりがよくわかる本ですね。本の最初にある「昭和天皇が自決しなかったから、今の日本はだらしなくなった」という指摘、もし生きているうちに発言したらどんな人生になっていたのでしょうか。そういった意味でも、読む価値ある本でした。改めて、石原慎太郎という人物を知るためにも。2022/07/25

okina

1
何をやったか?私は石原慎太郎さんは好きです。2023/05/27

TSUJINO Yusuke

1
☆☆☆★2023/03/08

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